あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

老舗高級旅館あらら

上皇様ご夫妻始め皇室・政界・小説家など、そうそうたる方々が宿泊された老舗高級旅館に連泊しました!と自慢しようと思っていたら、なんとこのタイミングで、年に2回しかお風呂のお湯を交換していなかったという、とんでもない老舗高級旅館のニュースが報道された。

 

問題の旅館は福岡だという。私が泊まったのは、高知市の城西館。明治7年創業だそうだが、福岡の方は慶応元年というからさらに古い。せっかくの長男夫婦のプレゼントに、水を差された気分だけれど、城西館さんは誠意のおもてなしだったことと思う。

 

出不精の私が四国の地に足を踏み入れることなど死ぬまであるまいと思っていたが、孫が高知の大学に通うというご縁ができ、今回の遠出となった。入学以来コロナ下で、吹奏楽部の発表の場もネット配信ばかりだったが、今回やっと聴衆を入れて定期演奏会をするというので、長男たちからお誘いがかかった。

 

この際、せっかくまともな職場に替わり有休も利用できるようになった次男も誘って、めったにない一家(厳密には三家)そろっての観光旅行となった。

 

私は新幹線で豊橋を出発。名古屋から次男が乗り、岐阜羽島で降車。高速道路をいったん降りた長男たちの車に拾ってもらって、4人で高知を目指すドライブだ。旅行の計画立案・宿泊の予約(これは長男の配偶者)・運転と、すべて長男たちの世話になった。

 

全国旅行支援のクーポンは、お財布を担当する長男が受け取るべきものだと思うが、各自に渡され、アゴアシ付きのうえにちょっぴりお小遣いまで付いてしまった格好だ。ずっと帰省もできなかったしまとめての親孝行と言うが、不出来で我儘な私は、子供たちに苦労を掛けたばかりで、そんなことをしてもらえる親ではないのだけれど。

 

多くの方はすでにご存じかもしれないが、現在のクーポンは、国が主体だったGoToトラベルと違い各都道府県が主体ということで、高知でもらったクーポンは高知で使わなければならない。有効期限は8日間なので、この旅行中に使うしかない。私は桂浜の土産物店で一気に使ってしまえたが、長男はなかなか使いきれず、結局最後の日に孫のアパートに寄って、高知市内なら使える店もたくさんあるはだからと渡していた。

 

その土産物店で使うにも、紙のままでは使えず、いったんスマホに取り込んで、利用するお店のパスワードなどを打ち込んで使わなければならない。クーポン1枚は1000円で、枚数分この作業を繰り返す。支払う間お店の人が付きっきり。

 

スマホがあっても、QRコードを読み込んだりパスワードを打ち込んだりという作業に不慣れな人は、かなり時間がかかりそうだ。私は高齢者にしては順調に作業できたほうではないかと思うけれど、「お店のかたも手間がかかって大変ねえ」という言葉が思わず口をついた。店員の若い女性は苦笑いをしていらした。とにかく、使い勝手は非常に悪いという印象が残った。

 

 

・・・と裏話を書いているうちに1000文字を超えたので、今日はいったんこれで終わることにいたします。

 

 

城西館(旅行サイトより)