あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

吉宗と久道

今週の『大奥』の加納久道(貫地谷しほり)のセリフが素晴らしかった。長子の家重が障碍を持つため、自分の跡継ぎを誰にすれば良いか思い悩んでいる吉宗(冨永愛)に対し、久道は言う。

 

「将軍の器とは他のものを思う心の有る無しであると私は考えております。覚えておいでですか。昔、上様のお姿が見えず私が探し回った時、上様は丘の上から大名行列をご覧でした。そしてこうおっしゃられた。大大名とは言わぬ。せめて5万石ほどの大名にでもなれれば、そなたの忠義に報うこともできるのにと。上様は誰に習うでもなく、ご自分のことより、私のことを家臣のことをお考えになるお方にございました。そのお言葉に、この方は上に立つべくしてお生まれになったお方だと確信したのでございます」

 

そしてさらに続けて、「家重様でも宗武様でも小夜姫様でも構いませぬ。周りの者に報いたい。ひいては天下万民に報いたい。そのために上に立ち命とてかけよう。さようなお心をお持ちの方をお選び下さいませ。この国を滅ぼさぬために」

 

そうだ、これなのだ!政(まつりごと)をする人に、一番に求められるもの。令和の時代の永田町にたむろする方々に聞かせたいものだ。いや、こうした人物を選んでこなかった私たちがいけないのだ。江戸城の奥でごく少数の人によって決められてしまった時代と違い、いまは庶民とて選挙権を持っているのだから。

 

とりわけ、これから続々と始まる地方選挙。市町村会議員など身近になればなるほど、ちょっと周りの人たちと話せば、候補者の人柄なども知りやすい。あとからいくらでもひるがえされる公約や政策より、人柄で選ぶ方がよほど確かだろう。

 

 

「周りの者に報いたい。ひいては天下万民に報いたい。そのために上に立ち命とてかけよう。さようなお心をお持ちの方をお選び下さいませ」!

(そのような候補者はいない?ならば皆で推し立てねば!)

 

 

猫も人も幸せな世界に!  (女性自身さんのサイトより)