あとは野となれ山となれ

蓮舫さん応援のため東京にスタンディングに行きたい気分だ!

粋といなせ

もう一週間たってしまったが、先週のバス旅行の話の続き。最後に訪れたまつり会館のことを書きたい。

 

浜松の中田島砂丘で、毎年大規模な凧揚げ大会が行われることは知っていた。だからまつり会館には、その時に使った凧が展示されているのだろうと思っていた。確かに凧もたくさん展示されていたが、驚いたのは見事な屋台だった。

 

製作費は数千万円から豪華なものは一億円というものまで!(画像は山車・からくり情報さんのサイトより)

 

凧の製作費用は1畳(5~6畳が多いとか)が5万円前後あたりで、長男(現在では次男や女の子でも)が生まれると凧を作り、夜はそれを祝って練り歩く町衆へ酒肴をふるまったり(初子祝い)で、かなりお金がかかりそうだ。展示されている凧は10畳なんてものもあった。

 

町内ごとにデザインが違う法被。

 

こちらは手拭い。これも町内ごとのデザイン。

 

凧も屋台も町内ごと(2024年は参加全172町)に出し、凧は糸切り合戦もあるし、屋台は互いに意匠を凝らして競う。各町内の熱量もさることながら、資金力の差もものを言いそうだ。

 

まつりの様子を伝える動画の上映もあり、祭り好きの私は血が騒いだ。弘前ねぷた祭りも素晴らしかったが、この浜松のまつりも地元に住んでいて参加したら夢中になってしまいそう(特に糸切り合戦!)な気がした(ただし男だったら。祭りはやっぱり男が絵になると、私は考えている)。

 

こんな訳で、楽器博物館では時間が足りなくて、次のまつり会館はなしでもいいのでここに時間を取って欲しかったなどと思っていた私だったけれど、実際にまつり会館を見たら感激してすっかり虜になっていた。粋といなせの美、大好きだ。

 

これは凧印。凧に付ける各町内のマーク。

 

始まりは450余年前にさかのぼるとも言われる浜松まつり。今年は5年ぶりの完全復活だったそうだ(開催は5月の3、4、5日)。

 

蛇足:本日の『虎に翼』で、素敵な小林薫さんの演じる穂高教授が寅子に「いつぶり?」と聞いたのは残念だったな。