あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

さて寅ちゃんは何と?

馴染んだ面々が消えて寂しいと思っていたら、ライアンさん(沢村さん「早急」をちゃんと「さっきゅう」と言ってくれたのも好感!)という新しい魅力的な人物が登場した朝ドラ『虎に翼』。今朝は寅子が彼に「意外に謙虚なんだね」と言われてしまった。妻となり母となった間に、虎の爪も少々丸くなっていたか・・・。

 

敗戦から新憲法の制定で基本的人権の素晴らしさを謳ったこのドラマ、今度はここで家族制度や姓の問題を入れてきた。とことんなんとか教会の神経を逆なでする覚悟のようだ。ライアンさんにこれらについての意見を求められて、寅子がなんと答えるか、明日の放送が待ち遠しい。

 

 

二十代の前半で、恋に恋するような状態で結婚に踏み切った私は、夫の姓に変わることも憧れのうちに過ぎなかった。現実に姓が変わってみて、公私の諸届けの変更手続きの面倒さを経験した。それでも結婚後専業主婦となって時間の余裕があったから良かったが、仕事を持っていたらさらに大変だったことだろうと思う。

 

その後17年の時を経て、思ってもみなかった離婚をすることになり、姓を婚前のものに戻す選択をしていたら、またまた大変な思いをするところだった。子供たちへの影響を最小限にしたいと思い姓を戻すことは選ばなかったので、結果的に手続きの煩雑さを回避できた。

 

けれども、親権をとったことで自動的に子供たちは私の戸籍に属すると思い込んでいたのだが、長男の何かの手続きで謄本をとった際に、戸籍上は私がひとりぼっち状態にあり、子供たちの籍は、(私が求めないからとは言っても)養育費も一銭も払わず、責任を何ら果たさない父親のもとに残っていることを知りショックを受けた。離婚届の書類に親権の選択を記す欄はあったが、籍のことは全く記載がなかった。

 

この時、この国のシステムは根底に男性主体の考えがあることを痛感した。当時次男は15歳未満だったため、私の戸籍に入れるためには家庭裁判所に行かなければならなかった記憶がある。今のようにネットで検索すれば何でも教えてもらえる時代ではなかったので、現実の事態で一つひとつ対処していった。

 

まだまだ男性には「男らしさ」や、朝ドラではないけれど「大黒柱」といった意識が付きまとい、男性は男性で充分生きにくさがあると思う。長い間に植え付けられてきた無意識の意識を変えるのは、やはり簡単ではない。

 

それでも、男であろうと女であろうとどんな属性の人であろうと、生き方が自由に選択できて、いきいきと楽しく生きられる社会を目指していきたい。人が生きるために「国」という方便が必要なのであって、だんじて国のために人が存在するのではない!

 

 

最近のおやつ(頂き物)、この日は紅茶も合わせてナッツ味。

 

10センチにも満たない小皿でちょうど。これで155kcalなのだからなかなか。