あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

してきたことは無駄ではない、かな

事故から約50日。その大半はただベッドに仰向けに寝ているだけだ。肌の弱い私は褥瘡(床ずれ)になりそうな気配が出てきて、看護師の方々も注意して右向き左向きと体位交換をしてくださってはいるが、はかばかしくない。

 

回復してくれば、できればベッドを起こしている時間を増やしたいのだが、こんなわけでベッドを起こしているとお尻が痛くなるため、食事と歯磨きが終わればそそくさとベッドを倒してしまう。

 

こんな状況では、自分の体を支える力は相当弱くなっているだろうと思っていた。ところが一昨日のリハビリでベッドの端に座る姿勢をとった際に、療法士さんの支えがなくなっても、自力で座っていられた。ガクンと崩れてしまうのではないかとドキドキしていたのだが、杞憂だった。

 

まだまだ短時間のことだけれど、療法士さんが私のことを他の人に話す時に「体幹とかしっかりしてるので…」と言っているのが聞こえ、普段の生活の中で毎日していた筋トレ・ストレッチなどが無駄ではなかったのかなと嬉しかった。

 

毎日、そして何年も何年もコツコツしてきた努力が、この事故による入院で水泡に帰してしまうのかと悔しい気がしていたが、たぶん、やはり、そうして積み上げた努力は決して無駄ではないのだろうし、そう思いたい。

 

 

5月の庭。アマリリスがたくさん咲いて、今年も白が1本だけだが消えずに顔を出してくれていた。残念ながら、咲いたのを見ることはできなかったが。