本・動画感想
芥川賞受賞後初の書下ろしというこの作品も、すでに17年が経過して、四十代半ばだった著者も60代となり、昨年勤め続けた長崎市役所を定年退職されたようだ。 眼球の毛というタイトルは奇抜で、何かの比喩なのかと思ったが、そのものズバリ、眼球に毛が生…
女性作家ばかりの時代小説傑作選。 顔ぶれは、諸田玲子・田牧大和・折口真喜子・森川楓子・西條奈加、そしてトリを務める宮部みゆきの面々。ミステリー風あり、人情ばなしあり、怪談風あり・・・とバラエティに富んでいながら全体的なまとまりもよく、なおかつ…
再開された市民館図書室利用の最初の本である。自粛生活を余儀なくされてから、得意だと思い込んでいた引きこもりなのに、なんだか心が落ち着かず、読書もあまり進まなかった。自分の読書力や集中力の衰えなのかといささか心配になっていたが、久々にぐいぐ…
久しぶりの本のご紹介。なかなか進まなかったコロナ禍中の読書で、やっと4月の3冊目に滑り込んだ『輝く日の宮』。 丸谷才一さんが好きで(と言っても評論や随筆が中心で、小説はそれ程読んでいないのだけれど)、この作品が出版された時、新聞の広告を見て…
オリジナルはNHKBSで昨年3月に2時間枠で放送されたらしい。30分短縮版で先月総合チャンネルで放送されたものを、いつものように録画で視聴した。できれば、完全版でもう一度地上波で放送して欲しい。 主人公は万年斬られ役で2万回死んだと言われる…