あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

プラチナ世代の価値は・・・

月曜日の朝、テレビから「プラチナ世代」という言葉が聞こえてきた。女子プロゴルフのニュースらしい。

 

女子プロゴルフ界では1998年度生まれの選手を黄金世代と呼んでいたが、さらにそれより若い世代に有望な選手が出てきて、2000年度生まれの選手をプラチナ世代と呼ぶようになったらしい。黄金より価値がある、というところからと言うけれど、もうだいぶ前から市場でのプラチナの価値は、ゴールドの半分ほどになってしまっている。

 

プラチナを冠して呼ばれるご当人たちは、ひょっとしたらプラチナが貴金属の王者だった時代を知らないかも知れず、こう呼ばれることをどう感じるのだろう。市場での価格はどうあれ、鉱物としての希少性は変わらないのだから構わないのだろうか。

 

ちなみに、日本は世界最大規模のプラチナ消費国で、一人当たりのプラチナ・ジュエリー消費量は世界一だそうだ。婚約指輪は92%、結婚指輪では82%をプラチナが占めているという。これほどプラチナ・ジュエリーが好まれている国は他には見られないとのこと。

 

そう言えば、古代の宝飾品としてイメージされるのはまず黄金。当時プラチナはまだ使われていなかったのだろうかと思ったら、エジプトのファラオの装飾品にもプラチナが見つかっているようだ。銀と思われていたものが、実はプラチナだったとか。

www.preciousplatinum.jp

 

紀元前のプレ・インカ文明の遺跡からもゴールドとプラチナを使った儀式用の宝飾品が見つかっている。融点が最も高い金属であるプラチナの熔解をはじめとする加工技術がヨーロッパで確立したのは18世紀後半のことで、プレ・インカ時代におけるプラチナの冶金・加工技術は、遥かなる時を隔てて、今も神秘に包まれているという。

 

 

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古代のプラチナ装身具。上掲の「PLATINUM」のサイトより。