あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

10人待ちの郵便局

お宝エイドに荷物を送るのにレターパックを使う予定でいたが、整理を進める中でデジタルカメラの箱(付属物付き)が見つかったので、箱に入れたらより価値が出るかもしれないと思い、結局小さい段ボール箱で送ることにした。

 

荷造りを済ませ、発送するため郵便局に行く。集荷を頼むこともできるが、送り状が手元にないのでウオーキングがてら出向くことにする。

 

郵便局に着くと、当該窓口にはなんと10人くらいの列ができていた。備え付けのテーブルについて送り状を記入し、列の最後尾に並ぶ。いっこうにはかどらず、列の人は全然減らない。諦めて列から外れる人はいた。私のような暇人はいいが、仕事のある人は確かに我慢ならないだろう。

 

手紙や荷物の発送を扱う当該窓口は二か所。その隣の窓口にも職員はいるが、「只今取り扱いをしていません」という札が出て閉めている。その隣は預金関係で、窓口の職員は暇そうにしている。

 

民営化されたとはいえ、まだまだお役所的体質が改善されていないように感じる。これが一般小売業のような競争の厳しい業種だったら、こんなに漫然と客を待たせておけるだろうか。大きな段ボール箱を抱えて私の前に並んでいた女性は、なんとかテーブルの近くまで進んだとき、たまりかねたようにテーブルに箱を載せた。床には置きたくないものだったのだろう。

 

次は私という所で、隣の閉められていた窓口が開き、職員さんが「どうぞ」と声をかけてくれて、やっと発送を頼むことができた。30分以上かかったように思う。

 

内部のことは分からないので、それぞれ担当の役割があり、どこかの窓口が混んでいるからといって勝手に手伝いに入ったりもできないのかも知れないが、カウンターの外で延々と待たされている客にすれば、後に回せることはまわして、混んでいる所を手伝う配慮があってもいいのに・・・と感じてしまう。

 

経理担当で頻繁に銀行に行っていた頃には、銀行の殿様商売ぶりに腹立たしく感じることも一再ではなかった。様々な決済手段が生まれ、給与も電子マネーで払おうかという時代、銀行など近々不要になる業種の上位ではないだろうか。特権に胡坐をかいていれば、いつか転落する、と思いたい。

 

最も特権に胡坐をかいている連中が、転落するのを見たい。大衆が数を頼めば簡単にその痛快劇が鑑賞できるのに、オリンピックやWBCに熱中する人たちが、この痛快勧善懲悪ドラマを見たがらないのが不思議でならない。