あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

30分の何気ないドラマ『銀座黒猫物語』

昨日は立秋だったのだけれど、立春のあとに一番寒い時期が来るように、立秋のあとからが残暑とはいえ実は一番暑い。

 

昨夜テレビ画面に、「災害級の暑さです」とか言っている小泉環境大臣が映っていた。順調にいけば、今頃オリンピックガ開催され、その「災害級の暑さ」のもとに子供や高齢の人もボランティアに駆り出され、暑さに不慣れな国の人も大勢やって来ていたはずなのだ。来年急に冷夏になるなどとは到底考えられない。コロナがどうなろうと、どっちみちオリンピックの開催など無理な気がする。さっさと中止決定した方が傷が浅くて済みそうな気がするのだけれど・・・。

 

さてそんな猛暑の日本列島だが、深夜のささやかなドラマになごませてもらっている。『銀座黒猫物語』。銀座を歩いている主人公の前にふと黒猫が現れ、ついて来てと言うように誘う。心をひかれてついて行くと、1軒のお店の前に出る・・・。

 

という展開で、毎回短い物語が紡がれる。初回は煉瓦亭を舞台に、父と息子の物語だった。2回目のお店は銀座夏野で、中国から日本の雑誌社に働きに来ている女性が、その店の箸を届けるのに同行し、一組の若い夫婦と絶縁した父親の間を取り持つことになる話だった。

 

東京ではすでに4話まで進んでいるようだが、この地域は遅れて放送されているようで、まだ2話しか見ていない。物語は特段奇をてらう展開もなく、ありがちな話といえばいえるのだけれど、だからこそのんびり心穏やかに見ていられるという気がする。

 

面白いのは、毎回実在のお店が舞台になることだ。これからも、第3話はち巻き岡田、第4話松﨑煎餅、第5話壱番館洋服店、第6話奈可久、第7話萬福、第8話中村活字、第9話Bar yu-nagi、第10話奥野ビルと続くらしい。

 

地方在住で、しかも現在のこのコロナ禍では、興味をひかれたお店にも簡単に行ってみることはできないが、いつかまた銀座に遊びに行ける日を楽しみにしながら、このドラマを最後まで見届けたい。

 

 

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