あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

校庭にはじける子供たちの元気

例年であれば、11月は学習発表会の季節である。コロナ禍の今年は、春の運動会が中止になったこともあり、この秋の学習発表会が、いつもの体育館での文化面の発表形式から、会場を運動場に移し体育面の発表の催しとなった。時間も午前のみと簡素化。

 

児童を通じて招待をいただいていたので、オープニングセレモニーから参加した。秋晴れで風もない素晴らしい天気で、着ていった上着を暑くて脱ぐほどだった。通常の運動会は来賓用のテントが張られるが、今日の催しはテントなし。うっかり帽子も日傘も用意しなかったので、日焼けでマスクのあとがついてしまうのではないかと気が気ではなかった。

 

運動会にしろ学習発表会にしろ、ここまで指導するにはずいぶん時間と労力を必要としただろうなと思われる内容があって、先生方も児童たちも大変なこと・・・といつも思いやられてしまうが、今回はそうした心配をする内容がなくあっさりしていて良かったと思う。けれども、鍛えられ練り上げられたプログラムが好きな人には、物足りなかったことだろう。

 

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昨日夢中になって読んでいた本は、柴田よしきさんの『朝顔はまだ咲かない』だった。高校でのいじめが原因でひきこもりになってしまった少女小夏の、19歳までの数年を連作短編形式で綴り、ちょっとミステリーの味も加えた作品。

 

『あおぞら町 春子さんの冒険と推理』で好きになった柴田さん、期待を裏切らない心の温まる物語だった。感想を書こうと思っていたのだけれど、リクエストしていた本が入ったという連絡があり、それを受け取りがてら借りていた3冊を返却をしてしまったのでメモにとどめる。

 

源氏物語の9つの巻をベースに、9人の作家が自由な形で挑んだ『ナインストーリーズ・オブ・ゲンジ』も面白かった。

 

現代の人気作家九人が新たに織りなす、もうひとつの源氏物語

異国の男相手の店から幼い少女が抜け出そうとする角田光代流若紫。真実の愛を求める源氏がベニーちゃんにとまどう末摘花by町田康。尼となった女三の宮がみずからの生涯を昔語りする桐野夏生の柏木――ほかに松浦理英子の帚木、江國香織の夕顔、金原ひとみの葵、島田雅彦の須磨、日和聡子の蛍、小池昌代の浮舟、の九篇。

このAmazonの紹介文にある通り、角田光代さんの若紫、町田康さんの末摘花、桐野夏生さんの柏木は新鮮な切り口で、この3編を読むだけでも価値あり、と感じた。

 

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