あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

懐かしのわが愛するまち弘前

yporciniさんが、昨年秋の青森の旅を5回にわたって書いてくださっている。

yporcini.hateblo.jp

 

毎回懐かしい記憶につながる記事だったが、今回はとりわけ。離婚して婚家を出てから息子たちと3人で暮らした家が、ここで紹介されている藤田記念庭園のすぐ近くだったのだ。

 

相変わらず仕事は忙しかったが、扶養家族も減り、気遣いもなくなった分気持ちの余裕ができて、夕食の後、息子たちと家のそばを散歩することもあった。数分歩くと弘前公園で、そこからまたちょっと足を延ばせばこの庭園だった。庭園のほうはたしか夜は開いていないので、別の機会に昼間に行ったのだけれど。

 

弘前公園が近いので、桜の季節には公園のにぎやかなスピーカーの音がわが家にまで聞こえてきた。以前のブログにも書いたことがあるが、地元の人たちの春のあいさつは「観桜会さ行ぎしたかぁ?」だった。弘前公園の観桜会に行かないことには、春は始まらないといった感じだった。

 

弘前でも、もう今の若い人たちは桜祭りとか花見と言っているかもしれないが、私が住んでいたころは、「花見」「桜祭り」は聞いたことがなかった。もっぱら「観桜会」で、私はこのなんとなく歴史を感じさせる言い方がとても好きだった。

 

yporciniさんの5回にわたる青森に関するブログを読みながら、それぞれの場所につながる記憶がよみがえり、その頃の若かった自分や、羽ばたきの準備を始めつつも、まだ私の翼の下にいた息子たちが脳裏によみがえって、懐かしさで胸が締め付けられるような思いがする。

 

もう、息子たちがあの頃の自分の年齢を超えてしまった・・・。

 

 

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もっともポピュラーな撮影スポット。今年は観桜会が開催されるといいけれど。