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『即興詩人』の116-3-17は「錶」

判じ物のような今日のタイトルは、暗号である。今読んでいる、北村薫さんのベッキーさんシリーズ最初の作品である『街の灯』にこの暗号が登場し、ドラマ『ミステリと言う勿れ』で門脇麦さん演じるライカの使う暗号と同じだと、思わずニンマリしてしまった。

 

ドラマのほうはマルクスの『自省録』を使っているが、この作品で、ヒロイン英子が通うお嬢様学校ではやっている暗号は、森鷗外訳の『即興詩人』を使う。ドラマをご覧でない方のために説明すると、最初の数字はページを、二番目の数字は行を、三番目の数字は行の上から何番目の文字かを表している。

 

ドラマでは、ライカ菅田将暉演じる久能整(くのうととのう)に、この暗号を使ってメッセージを送るのだけれど、すごいスピードでこの数字をつぶやくので、たとえ一冊まるごと写真を撮るごとく暗記していたとしても、現実にはこのスピードで口にするのは無理だろうと思ってしまう。

 

『街の灯』の中で、ヒロイン英子が『即興詩人』の中の「錶」の字の数字116-3-17を「暗記してしまった」と言う場面があった。そうか、頭の柔らかな若い時でもあり、特殊な文字やよく使う言葉などは、暗記してしまうこともあるかもしれないなと思った。まあ、だとしてもやはりライカさんの技は無理だと思うけれど。

 

ところで、通学の自分の車の中で、ヒロインは運転手のベッキーさんに「金へんに表裏の表と書いて何と読むか」と問題を出すのだが、完全無欠のようなベッキーさんは「金属も材料に使われていて、何かを表したり示したりする。となれば、―あてずっぽうですが、《とけい》でしょうか」と見事に当ててしまう。

 

 

日々の暮らしの中で、何の関係もないことがらが思いがけなくシンクロした時、なぜかちょっと嬉しくなってしまって、つい話したくなってしまった。

 

 

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今年もティーティータが咲いた。ランタナが繁り過ぎてこの小さなスイセンをすっかり覆い隠してしまっていた。10日ほど前に、もうティーティータが出ているはずと思い、ランタナを狩り込んで日が当たるように救出。普通のスイセンはいつの間にかあちこちに増えていくが、このティーティータやスズランスイセンはなかなか増えない。