あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

ますます納得の「なぜ維新なのか」

昨日cangaelさん(id:cangael)が『現実を直視しなければ「維新の強さ」はわからない 』という松本創氏の日刊ゲンダイの記事を紹介していらして、元の記事も読ませていただいた。

 

cangael.hatenablog.com

 

先日私が紹介した雨宮処凛氏の精神的な観点よりも、具体的でさらに納得のいく内容だった。

 

松本氏ご自身も「その主張や手法は大いに疑問」と仰りながら、メディア戦略だけではない、大衆に「自分たちが味方である」と思い込ませてしまった維新の具体的な事例を列挙されている。

 

こういう具体的で分かり易い戦略は、いわゆる左派とかリベラルとか言われる人たちの最も苦手なところではないかと思う。それが弱いから、とかく野党は批判ばかりと言われてしまう。政権を担当していないから批判しかできないとばかりは言っていられないだろう。

 

8年間市民活動をしてきて、最も痛感したこともこのあたりだ。2015年以降の新規参加組の中からは、少しでも自分たちの主張を外に届けるためには、もっと活動そのものを柔らかく分かり易い形に工夫する必要があるという声を機会あるごとに上げた。

 

けれども、以前から活動している人たちの多くは、あくまでも「正攻法(昔からのやり方とも言える)」が好きなのだ。自分たちの主張していることや手段・方法は正しいのだから、それを分からない相手や社会が悪いと思っているように感じた。「嘘も方便」とか「人を見て法を説け」のような策を練るのは潔くないと考えるようだ。

 

こうして何十年も変われない従来の左派・リベラル野党は、やせ細ってしまった・・・。

 

猫でも大将にして新党をつくる?

 

さて、今日は最後の職場でちょっとだけ一緒に働いたパートさんから「近くに所用で行くので・・・」と誘われていて、一緒にランチをする日だった。12時の約束だったので、余裕を見て11時半過ぎに家を出た。太陽は高く拾う日陰もあまりない中を歩く。

 

やっとついた目的のお店、焼き立てパンのアンプレシオンさんのレストランのドアには「ラストオーダーの時間を終了しました」の貼り紙!いつぞや利用した私の心配はやはり当たっていたのかも知れない。ラストオーダーが11:30で、午前中のみの営業に変っていた。

 

相手に電話をするが、まだ説明会の会場の中なのか電源が切られている。30分待って、もう帰ろうかと思う頃にやっと会えて、このあたりは他にあまりお店もないので、道路を挟んだ反対側にある昭和の香りぷんぷんの喫茶店に入りランチにした。

 

彼女とは十何年ぶりかの再会。3時で仕事を終えて帰宅した後、当時2歳か3歳だった息子さんを連れて会社に寄ることがあったが、その息子さんが15歳の受験生となり、今日は高校の説明会でこの会場に来たのだと言う。

 

関東にいるご両親のことや、ご自身のちょっと大変な病気が発覚したことなどをうかがい、私たちの上に流れた十数年の重さを思わずにいられなかった。私も母と二匹の猫(さんばば)を見送り、グレイヘアになり右股関節には人工関節が入ったが、彼女の時間はもっともっと重かったのかも知れない。

 

息子さんも一緒だったので、あまりおばさん(私はおばあさんだが)たちが長話をしていても飽きることだろうと思い、1時間ほどで切り上げ、電車で帰るという二人と別れた。彼女のより良い今後を祈るほかない。