朝ドラはずっと見る習慣がなく、長男の伴侶が帰省で我が家にいた時に、続きを見たいということで一緒に『ちゅらさん』を見たのがきっかけだった。面白くて、彼女が帰った後も一人で最後まで見続け、その後再放送された折には初回からすべて見た。
けれどもそのあと最後までずっと見た作品は少なく、『ゲゲゲの女房』くらいだろうか。新作が始まるといちおう見るのだけれど、間もなく脱落ということを繰り返していた。
このところはその「初めは見る」ということさえしなくなっていたのだが、なぜか今回ひさびさに初回を見てみた。そうしたら、主演の伊藤紗莉さんの口から時々発せられる「はて?」というせりふに、なぜか心をつかまれてしまった。
伊藤紗莉さんはもともと好きな俳優さんなので、彼女が言うから面白いのか、あるいは脚本が絶妙なのか分からないが、今日の2回目でも発せられていたので、たぶんこれからも度々彼女の口から洩れることになるのだろう。その「はて?」を楽しみにしたい。また長丁場を持たせるためのいらないエピソードやら不自然な展開に、私がつまづいてしまわなければの話だけれど。
脚本は2022年に『恋せぬふたり』(NHK)で向田邦子賞・ギャラクシー賞を受賞した吉田恵里香さんだそうだ。36歳という若い脚本家さんに期待したい。