あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

待ちぼうけ

見守り当番最終日は、あいにくの激しい雨となった。14時30分が学校出発の時間なので、少し早めに25分には家を出る。

 

けれども、今日は激しい雨のなか待てども待てども子供たちが来ない。45分頃にスマホを見ると、学校からのメールが届き「雨が激しいので今待機させていて、55分頃出発予定」とのこと。

 

その後もいっこうに雨は小降りになる気配もなく、待てど暮らせど子供たちの姿はない。そもそも小降りになっていないのだから、先生方も下校させられないのだろう。傘をさしていてもすでにワンピースの裾から腰あたりまですっかり濡れてしまっている。

 

そのうち時刻は15時をまわり、もう少しすれば高学年も6時間目を終えるころになってしまった。雨は相変わらず激しい。申し訳ないが今日は引き上げさせてもらうことにした。私は老人会結成以来この見守り当番をしているので、今年でもう7~8年やっていると思うが、こんなことに当たったのは初めてだ。相棒の方も労って、今週の当番を終える。

 

やっとの思いで帰宅して着替え、やれやれとスマホを見ると、学校から「高学年の下校に合わせ15時35分ころに帰します」とのメールが来ていた。拘束時間が1時間以上にもなるのだから、途中で引き上げたのもやむなしだろう。車で迎えに行った保護者も少なくないようだ。

 

今日のような降りになると、道路や歩道にところどころ冠水する箇所が出てきて、小さな子供たちのスニーカーはすっぽり埋没してしまうこともある。下水溝の手入れもあるが、規模そのものが近頃の雨の降り方に追いついていないということもあるそうで、以前から見守り会議でも問題になり、市には改善を要望しているようだが、なかなか対処がなされない。

 

今日も私の立っている横断歩道のところを通った、同じ見守りをしている民生委員の仲間が、他のかなり危険な個所も国会議員まで動かしてやっと直してもらったのだと言っていた。

 

市ではよほど予算がないとみえるけれど、それならなぜアリーナみたいに巨額のお金がかかる、しかも出来上がれば赤字を出し続けるものを造るんだろうねという話になった。現市長は選挙の時、確かに豊橋公園以外でと言ったのに騙されたとその人も憤慨していた。冠水して危険な個所はないかを点検しながら戻りますと言って戻って行った。

 

適切な樹木の剪定、公園や道路の補修など、地味なことには予算がつかない。巨額の費用が必要な上、出来上がっても黒字の望めないようなものに限って、計画はどんどん動いていく。これはやはりどう考えても、旨味のあるなしなんだろうなと思わざるを得ない。

 

地味な予算を必要としているものは、全て市民の安全に直接関係するものだ。事故が起きたり犠牲になる人が出てからでは遅いのだ。自分たちが納めた税金ですることなのに、気にならない人がたくさんいることが不思議でならない。

 

気をつけて帰ってね!  (ネット上から他の小学校の画像をお借りしています)