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笑って、泣いてしまう『サムライカアサン』

TOKIO城島茂さんが、愛情あふれる熱い(あるいは暑苦しい?)「オカン」を演じる深夜のドラマ『サムライカアサン』がとてもいい。

 

専業主婦の伊佐木よい子は、一人息子の武士を溺愛している。ところが思春期の息子はよい子が心を込めて作った弁当をうるさがって、わざと置いて出かけてしまう。するとよい子は弁当を持って学校まで走り、息子の教室の下から大声で呼ぶ。「恥ずかしいことすな!」と言いながら、息子もまた心の中ではそんな母親が大好きだ。

 

見逃している回もあって、よゐこ有野晋哉さん演じるお父さんの出演シーンはほとんど目にしていないが、どうも夫婦仲も良さそうな気がする。よくある、夫への失望から息子への溺愛に走ったわけではなく、この母親よい子は、なべて周囲の人間に対して愛情深い。

 

昨夜(日付は今日)放送の7話(東京では11月22日放送らしい)では、近所の嫌われ者の飲んだくれの初老のおっちゃんに、なぜかよい子だけが好意的に接する話だった。まだ武士が赤ちゃんだった昔、父親のひどい言葉に傷ついたよい子は、そのおっちゃんの言葉に救われたという経験があった。

 

学歴がなくて仕事もうまくいかず妻にも去られて、自分をクズと言ってはばからない投げやりなおっちゃんに、よい子は、「あんたの人生で今が一番若い。やり直すに遅いことなんてあらへん。学歴ないと思うなら、あんた、学校行き!」と励ます。

 

難しい年ごろの息子、武士の母親に対する言葉遣いは少々どうなのと思わないでもないが、バカ丁寧な言葉を使いながら相手への敬意など欠片もなさそうな輩を目にすることも多い昨今、そうした慇懃無礼な人間より、口は悪くても心の優しい武士ははるかに素晴らしい。

 

呆れるような政治や、ばかばかしいマスコミに疲れを感じることの多い日々だけれど、この愛情あふれるドラマに笑って泣いて、少しだけ心を温めてもらっている。

 

 

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