あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

小春日和の昼下がりにつらつらと

コロナのために今年も民生委員への招待はないけれど、今日は地元の小学校の学習発表会。そのため、今週の見守り当番は金曜日でお役御免とはならず、本日も・・・。

 

やはり学習発表会で子供たちの気分も高揚しているのか、今日は「さようなら」の挨拶の返って来る率が非常に高い。のどかな陽気とともにすこぶる気分が良い当番であった。

 

昨夜ネットフリックスで、就活で消耗していく若者を描いた映画『何者』を見たせいか、自分が就活をしている夢を見た。これから面接に出かけるというシーンなのだけれど、映画の若者たちのような黒いスーツではなく、なぜか結構エレガントな服装でお洒落をしている。そして靴をどれにしようか悩んでいて、姉の助言を求めていた。

 

靴が出てきたのは、今週の股関節の痛みが先週末のヒール靴のせいかと考えた影響か。姉の登場は、「11月にはなんとか・・・と考えていたが、体調が思わしくなく、どうやら今年は墓参はかなわない」と昨日電話が来たせいだろう。夢とは面白い。

 

映画の中の「1分で自分を表現してください」という面接シーンに、私までドキドキしてしまった。自分が経験した面接は、すべて相手から質問されたことに答える形式で、このような要求をされたことはない。自分ならばいったいどんなアピールをするのだろう。迷うばかりで60秒は過ぎてしまいそうだ。

 

のどかな就活しか経験せずに生きてこられた世代なので、近頃の映画やドラマで知る面接や内定を得ることの大変さに胸がヒリヒリする。我が家の息子たちはまさに就職氷河期世代だったのだけれど、長男は幸いにも大学推薦で1社受けてそれで決まってしまったし、次男は中退してバンド活動にのめり込んだので就活そのものをせず、就活に苦しむ子供の姿も見ないで済んでしまった。

 

先日見た『花束みたいな恋をした』でも昨夜の『何者』でも、消耗し傷ついていく若者にたまらなくなるが、そんな不毛な競争の世界を飛び出して、全く違う景色を見てみたらどうなんだろうと思ってしまう。

 

以前から第一次産業とか職人技とか、高度経済成長時代から置き去りにされてきた仕事に魅力を感じている私は、今期のドラマ『ファーストペンギン』を楽しく見ている。

 

もうここ何年も、あるいはそれ以上長いこと、サンマだのイワシだの昔なら嫌というほどとれた魚が不漁だと言われ、ヒトが海に甘えすぎ、自然に敬意を払わずに来たツケが回ってきているようだけれど、やはり人間は土や川や海から得られる命をいただかないと健やかに生きていけないものだと思うから、第一次産業はもっと大切にされてもいいのではないだろうか。

 

『ファーストペンギン』の鈴木伸之さん演じる永沢君は鈴木さんのスケジュールの都合(たぶん、自転車屋さんで忙しい?)か「さんし船団丸」を退社してしまったが、ああいう若い漁師さんが増える未来はないのだろうか。

 

柿・梨・みかんと、秋の味をあちこちからいただき、すっかりそれも食べつくした・・・と思ったら、今日は青森からリンゴとお米が届いた。自然の恵みと人の温かな心に感謝するばかり。

 

末筆ながら、股関節はほぼ元の状態に戻りました。いくらかは股関節症が進んでいるのだと思うけれど、まだ右の時のように悪化はしていないと思うので、「健康ゆすり」と股関節周辺の筋肉の強化を心掛け、なんとかひどくしないようにしようと思います。

ご心配くださった皆様に感謝申し上げます。

 

 

PHOTOHITOさんのサイトより