あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

さあ、年末!と、『すべてがFになる』森博嗣著

今朝はまず家じゅうのクリスマスの飾り物を片づけた。頭もいよいよ年末モードに切り替えなくては・・・と言いながら、読み終わった『すべてがFになる』についてちょっと書いておく。

 

『フォグ・ハイダ』以降すっかり森博嗣さんに「はまって」しまい、このシリーズも読み続けてはいるが、他にも『銀河不動産の超越』も読み、今回は氏のデビュー作(実際はS&Мシリーズの第4作らしいが)でありメフィスト賞受賞作の『すべてがFになる』を読んだ。

 

理系作家の魅力炸裂という感じの作品。1996年の出版で四半世紀も経過しているにもかかわらず、コンピュータ周辺のことは「フロッピー」が登場するところに時代を感じる程度で、メール・チャット・AIなど、ほとんど現代の話のようだ。発表当時は相当なコンピュータおたくでなければ理解できない部分がいっぱいあったのではないかとさえ思う。

 

アニメやドラマにもなったようなのでそちらでストーリーを知っている方もいるかもしれないが、この事件の真相がまた、ハイテク以上に驚きの内容だ。

 

愛知県の日間賀島がモデルと思われる妃真加島(読みは同じ「ひまかじま」)を舞台に、天才女性工学博士の周りに起きる殺人事件。私有地であるその島も、そこに建つ研究施設も、その中の博士の部屋も密室という何重にもなる密室。さらに24時間監視カメラに撮影もされている。

 

この謎を大学助教授と学生の女性の二人が解いていくのだけれど、369ページ2段組みという長編を、夢中になって読んでしまった。年明けにはリクエストしているフォグ・ハイダシリーズの最終巻が届くので、来年も森博嗣さんの作品を次々読むことになりそうな気がする。

 

本の感想になるとブログのアクセス数が途端に減るのだけれど、エクセルで管理している自分の読書記録にはごく短い感想しか書けないので、自分のための記録として、今後も書き続けたいと思う。

 

 

昨日の給食ネタの続きで、1月号の市の広報紙に載っていた、豊橋の郷土料理の給食献立「煮味噌」をご紹介。大根・里芋などの根菜類や、はんぺんなどの具材を当地特有の赤味噌で煮込んだもの。子供の頃、我が家でも冬の食卓によく上った。