あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

これは言いがかり?

先日も触れた「新アリーナ建設に関する住民投票」の活動の中で、やはり記録しておきたいと思うことを記す。

 

必要な数の署名が集まって、住民投票制定の議案が議会に提出されたあとのことも考え、今回中心となって活動したメンバーの方が、現在の市会議員全員に公開アンケートを行った。先日の集会ではその結果が一覧になったものが配布されたのだけれど、その中に気になる文言があった。

 

その質問状を作成した人たちは、事務局の担当者が「議会事務局の所定の棚に投函すれば一人ひとりに届きます」と言うのに対し、あえて議員に直接手渡しすることにこだわった。その裏には、党派以前にその議員個人の考えをきちんと表明してほしいという思いがあったことだろう。

 

ところが、何年か前にスタンディンググループで行った原発アンケートでもそうだったが、自民党市議団と公明党は、またしても全員まとめての回答を出してきた。

 

そのうえ、公明党の回答の中に、「今回のアンケートの各議員への直接手渡しという方法については、現在のコロナの状況を鑑み、憤った議員もいたと側聞しております。議会事務局としっかり打ち合わせをお願いいたしたく、最後に申し述べさせていただきました」とあったのだ。

 

アンケートを持参した人たちは、市庁舎に入るにあたって当然検温もし手指消毒もしたはずだ。公明党の議員さんたちは、街中で店員さんの供する飲み物や食べ物を受け取ることはしないのだろうか。お店で買い物をして、店員さんから品物を受け取るということもしないのだろうか。

 

この政治離れが深刻な時世に、子育て世代という社会の中堅を担う人たちが、市政に関心を持ってこうした活動をすることを、頼もしい喜ばしいとは思わないのだろうか。もしかして、「チッ、しろうとが市政に口出ししてきて・・・」と煩わしいと感じていらっしゃるのだろうか。

 

豊橋市が防災活動の拠点としての活用を想定している新アリーナ建設予定地の一部が、家屋倒壊等氾濫想定区域に含まれることが明らかになりました。この事実を認識したうえで、豊橋公園内に新アリーナを整備する予定でいることについて、どうお考えですか」という質問に、いかにも議員らしい硬い文章が並ぶ中に、ただ一人「私は静かな豊橋公園がいいです」と書いている議員がいて、思わず頬がゆるんでしまった。