あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

行政の欺瞞に「待った!」

1月の市の広報紙に、「エキサイティングな未来へ! 豊橋公園リニューアル~にぎわいのあるまちづくり~」という4ページを割いた特集が組まれていた。

 

これを見て「いいことばかり・・・」と私も非常に不快に思ったが、やはり昨年の署名活動などに熱心に取り組んだ方の一人が、どうにもモヤモヤすると声を上げた。

 

インスタグラムに掲載したという文章が、仲間からLINEで送られてきたのでご紹介したい。わが市に限らず、今この国のあちらこちらで進む再開発も、そしてもちろんあの万博も、みなこれと同じように、良いことばかりが喧伝され(それも公的機関が行うのだからすべて税金だ)、その資金を負担している市民には本当に必要な情報は伝えられないという構図は同じだ。

 

 

以下、送られてきた情報(原文のママ):

【とよはし広報誌2024年1月号を斬る!!】

2024年1月号として17万世帯に配布された豊橋の広報誌。

こちらに特集として組まれた「エキサイティングな未来へ! 豊橋公園リニューアル」の記事は、新アリーナ建設に疑問を持つ市民にとって、何ともモヤモヤするものでした。

折しも、発行されたのは、11月末に2度目の住民投票条例の制定を求める署名を提出し、選挙管理委員会による審査期間。

紙面では、市民のこのような動きがあることを一切触れていません。

豊橋市が、全体像を市民に知らせず、都合の良いことを、都合の良いように伝える態度が鮮明になりました。

🔴この特集記事は、市役所職員が作成したものではない?
コンサルタント会社が作成したのではないか。

→【確認します】  

🔴見出し「豊橋公園リニューアル」などと、決まったことのように伝えている。

→【市民への説明会も開かず、広報誌で済ますつもりでしょうか?
説明会開催の要望書の受け取りを、2024年1月に市長・副市長は拒否しました。
市民の憩いの公園へ、私達の税金が投入されるのに、市の進め方はおかしい。】

🔴見出し「にぎわいのあるまちづくり」

【→語感はよいが、どれくらいの実効性があるのかは分からない。期待感をあおるばかり。実際にやってみるまで調べようもないのでは?税金300億円以上かけて行う実験台?ばくち?】

🔴p.6「民間のノウハウを生かした整備・運営」

【新アリーナはPFIのBTコンセッションという手法を取り入れます。PFIはイギリス・サッチャー元首相が始めた民間の資金を活用して公共事業を整備する手法。
現在その手法は、30年程行った反省により、イギリス等ではPFIで運営していたものを再公営する動きも出てきています。日本では、それ今から国策でやろうとしていて、完全に周回遅れ。BTコンセッションは、運営権を事業者に与え、経営が破綻した場合は、それを外国企業等に売り渡すことも可能なもの。大村知事は、豊橋にある県の浄水場をBTコンセッションでやろうとしています。】  

🔴p.7「愛知県からの補助金

【→2750万円の調査費。確かに、県から調査費が出るのは初。新アリーナは、自民党県議団が大村知事に話をしにいき、動いた案件。愛知県知事選挙の前だったので、選挙よろしくね、の意味合いがある補助金ではなかったかと思われる。】

🔴p.7「今回、整備するアリーナは、メインアリーナが2700m2以上(バスケットボールの競技面3面分の広さ!)観覧席は5000席以上を備え、エキサイティングなプロスポーツやコンサート、展示会の会場としても幅広く利用できます。」

【→現在の総合体育館は、バスケットボールの競技面は4面です。
豊橋が整備する多目的屋内施設は、Bリーグのアリーナ検査要項の条件を満たすために、5000席以上の観覧席やVIPルーム、スウィートエリアなどを備えます。VIPルーム、スウィートエリアなどに、数十億円の税金が投入されます。

三遠ネオフェニックスのホームアリーナを税金で整備することが明白なのに、豊橋市は、そのことを否定し、Bリーグや三遠ネオフェニックスについては、この特集でも1言も触れていません。これは市民に対して不誠実です。

豊橋市は「新アリーナは、市民が利用するものです。三遠ネオフェニックスさんも、もちろん使ってくださるでしょう」というスタンスですが、内容は、明らかに違います。】

🔴p.8「現状 整備後」

【→佐原市政の新アリーナ整備計画は、アリーナ単体で60億の計画でしたが、事業者が採算がとれない可能性があるとして計画がなくなりました。

浅井市政の新アリーナ整備計画は、各種団体の要求を全て受け入れ、野球場を移転し、総事業費は264億円を以上になることが確実です。物価高騰費は含んでいません。大阪万博の経緯をみると、更に膨れ上がる予想です。全部、税金です。】

🔴p.8「野球 豊橋総合スポーツ公園に移転し、計3面の整備を計画」

【→野球の大きな大会を催す予定で、3面分の整備を計画。大きな大会ならば、1000〜2000人は人が集まるでしょう。整備予定地は、津波の特定避難困難地域のため、3メートルの盛り土をし、その上に建てる観客席を避難場所として、計画を進めるつもりです。

能登半島地震により、津波液状化現象、道路が激しく損傷するなど、改めて巨大地震の恐ろしさを思い知らされました。
津波避難困難地域に野球場を移転し、そこを避難所とするなどという計画は、今、見直す必要があるのではないでしょうか?】

🔴p8.「こども広場」
【→有料遊具を配置する計画には触れていません。面積も現在よりせまくなります。】

🔴p.9「豊橋公園には今と同程度の約400台の駐車場を整備しますが、」

【→駐車場を有料化することは書いてありません。また、イベント開催時(三遠ネオフェニックスの試合等)には閉鎖されることも書いてありません。】

🔴p.9「可能な限り、移植や新たに植樹を行うなど、公園全体の緑の保全に努めます。」

【→豊橋公園の東側エリアに、木陰を作ってくれている多くの木は戦後に植えられ、現在、大木、老木になっています。移植は難しいでしょう。アスファルトで固められた駐車場になり、多くの木もなくなり、気温上昇することが予想されます。

都市公園において、年月をかけて大きくなった樹木は市民の生活に潤いをもたらしてくれています。そのような樹木を減らすことは、時代と逆行する計画です。】

🔴p.9「周辺住民の一時的な避難場所として活用するほか、帰宅困難となった施設利用者も受け入れます」

【→豊橋公園は、現在も、災害時における自衛隊、警察、消防などの防災活動拠点に指定されています。

整備予定の新アリーナは、備蓄もなく、市民の避難に必要な物資が置かれる訳ではありません。また、被災者が長らく滞在出来る場所ではありません。

今後税収が減り、公共施設の統廃合も検討しなくてはならない今、1箇所に大きな物を建てるより、身近に避難場所を整備することが求められているのではないでしょうか。】

🔴p.9「豊橋公園のリニューアル費用は?」

【→国や県からの補助金が出ると聞くと、得した気持ちになりますか?国や県の補助金も、私達の税金です。大型の施設は、整備すると大規模修繕費も計上しなくてはなりません。それら費用も全て税金です。

これからの未来は、人口減少が確実です。お金は限られています。新アリーナに税金を使えば、これから必要になってくる上下水道、道路、公共施設などの公共性の高い施設の整備、更新費が削られる恐れがあります。】

🔴p.9「運営の費用は?」

【→のんほいパーク、アクアリーナ豊橋、新アリーナを同列で並べていますが、比べる対象の質が違います。
比べられない物を比べている点において、市役所の不誠実さを感じます。

新アリーナの運営は、PFIによるBTコンセッションだと書きました。新アリーナは、公共施設ではありません。民間事業者の収益をあげるために、税金を投入して事業を行うものです。

豊橋市の新アリーナは、そこに収益は見込めず、試算では赤字です。そこに税金を投入する意義は、市民としてはありません。

誰のための事業でしょうか?】


🔴見出し「エキサイティングな未来へ!」

→【これまで広報誌をみてきて、ワクワクするような、未来を描けましたか?

これからの市政は、日本、豊橋市の人口減少を前提として、考えていかなければなりません。

豊橋市の新アリーナ計画は、人口減少、税収の低下、働ける年代の人口減少、高齢化率等について、全く考えられておらず、現実を見ていません。

誤ったイメージを市民に植え付けるもので、豊橋市のやり方、在り方は市民に対して不誠実です。

ぜひ、広報誌を広げて下さい。

そして、私達1人1人が、自分事として、行動されることを願います。】

 

 

 

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