あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

情報をどう見るか

昨日の署名活動についての記者会見が、今日は新聞記事になった。

 

目下話題の中心の豊橋公園(2015年のユネスコの平和学習出前授業風景)

 

 

中日新聞

 

朝日新聞

 

どちらも、現在の新アリーナ計画の問題点に触れ、だから市民グループはそれについて民意を問うために住民投票が必要で、署名活動をするのだという紹介をしている。

 

そしてこれは豊橋市に拠点を置く地元紙東愛知新聞の記事。ちょっと画像が荒くて読めないかも知れないが、アリーナの問題点には全く触れず、「市民団体が署名活動をする」ということしか伝えていない。行政側と利害が一致しているのだろうかと深読みしてしまう。

 

そして、以前にも触れたけれど、非常に不自然なパブリックコメントの集まり具合。

【追記】この表は、公文書公開請求をして開示されたものだそうです。

7月11日が当初のパブコメ締切日。ここまでで344件で、通常のパブコメを思えばこれでも非常に多い数だ。なのになぜか締め切りは延長され、以前書いたように、一行だけの同じような雰囲気の賛成意見ばかりが延々と続く。そして最終日にはなんとたった1日で3759件が提出されたことになっている。ウェブ上で見るパブコメのpdfファイルも344番までは雑多な文章が並びごく自然な印象だが、このあとガラッと雰囲気が変わる。

 

この見るからに不自然なパブコメの集計後の、市長定例記者会見を報じた記事:

豊橋市の浅井由崇市長は7日の定例記者会見で、豊橋公園を建設候補地とする多目的屋内施設(新アリーナ)基本計画案の中間報告に対する意見募集(パブリックコメント)の集計結果を公表した。建設に好意的な意見が8割超にのぼったという。

 市は6月12日~7月20日までパブコメを実施。4679人と6団体から計5006件の意見が寄せられた。

 説明によると、「元気の良いまちづくりに必要」という意見や防災拠点としての機能、イベントやコンサートの来場客によるにぎわい創出に期待するなど好意的な意見が、担当部署の感触で8割を超えていた。その一方で建設に懸念を示す意見として、駐車できる台数が足りないとか「(収容人数)5000人規模では中途半端」などの声もあったという。

 集まった意見はすべて、今月中旬すぎにホームページで公開予定。市はパブコメを反映させた基本計画の最終報告をまとめ、今月中に公表するとしている。

 5000件を超えたパブコメの結果に会見で「数が多くて驚いた」と感想を話した浅井市長は、8割超が新アリーナ建設に好意的だったことに「ありがたい」と述べた。

 

この記事はやはり豊橋市に拠点を置く地元紙東海日日新聞社のもの。地元経済界とのつながりは、前出の東愛知新聞社以上かもしれない(地元大企業の役員がこの新聞社の役員)。

 

 

私はこれら3紙の記事を見てつい裏を読んでしまうのだけれど、日付ごとのパブコメ提出数の表とともに、豊橋とは何の関係もない方たちの目には、どう映るでしょうか。