あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

水族って?

今回の次男との会話で、政治・社会関係以外で盛り上がった話。

 

次男の聞いているラジオ番組で、パーソナリティーがあるお母さんからの手紙(メール?)を紹介した。その方は、子供さんに「お母さん、スイゾクってなに?」と聞かれたのだそうだ。スイゾク?と思って聞き返すと、動物園の「動物」は分かるけど、水族館の「水族」はなあに?ということらしい。そしてお母さんははたと困ってしまったという話だった。

 

それから次男と私で「水族」談義が始まった。確かに、言われてみればまずこの言葉を聞いたことがない。はたしてそもそも「水族」なる言葉はあるのか。

 

早速検索してみると、「水族」はあった。水中に棲息する動物(広辞苑)。でも、「動物園に動物を見に行こう」とは言っても、「水族を見に水族館に・・・」とか言わないねェなど、夕食時にひとしきり盛り上がった。

 

魚を食べようとは言うのに、動物を食べようとか牛を食べようとは言わないのはどうしてだろうとか、いろいろ言葉に関する興味深い話題が広がったが、二晩寝たら大分忘れてしまった。

 

そして、言葉の面白さもさることながら、息子は子供の着眼点やまっすぐ物を見る鋭さにしきりと感心する。ヒトは生まれた時はみんなけがれを知らないまっさらな状態で、みんな天才の卵で、こんなふうに鋭い疑問を発するのに、なんで現在の政界や財界の偉い人たちのように、呆れるような問題を起こす人間になってしまうんだろうと嘆く。

 

周りの大人の程度が低いために、能力の高い人類の子供は、どんどん周囲を観察しそのレベルに合わせていってしまう。いまの日本はすでに相当地盤沈下しているので、この環境下で、この社会を改革していけるような世代を育てるのは相当大変なことだろうと思う。

 

昨日の私のエントリーに下さった空飛びネコさん(id:soratobi_neko)のコメントを読んでも、かすかにつないでいた将来への希望がしぼみ、不安ばかりが広がっていく。ひとえに、私たち大人世代の責任が重いと思うのだけれど、さて我ら今後いかに生くべきか。

 

 

しながわ水族館のサイトより