あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

コミュニケーションに必要なもの

今月は火曜日に日本語ボランティアのステップアップ講座を受けているので、昨日に続いて街へ。めったに出かけない私が、動くとなると意外にこんなことになる。さらに今日は、朝から主任児童委員さんと赤ちゃん訪問もあった。

 

日本語学習についての講座は、始めが「言語の習得について」だったが、今回は「コミュニケーションについて考えてみよう」だった。

 

日本語ボランティアを含む、全ての日本語教育人材に共通して求められる、基本的な資質・能力として、次の3つが上げられるという。

1)日本語を正確に理解し的確に運用できる能力を持っていること。

2)多様な言語・文化・社会的背景を持つ学習者と接する上で、文化的多様性を理解し尊重する態度を持っていること。

3)コミュニケーションを通じてコミュニケーションを学ぶという日本語教育の徳性を理解していること。

 

改めてこう明文化して求められるとひるんでしまう。そして、コミュニケーションに必要な5つの要素を考えるということで渡されたプリントを見て、頭を抱えた。難しいだろうから2つは回答を言いますと示されたのが、「情報差」と「理由」だった。あと3つの空欄に何を入れればいいのか。さっぱり分からなかった。答えは「参加者」「方法」「結果」だった。

 

普通の日常生活の会話などは、この要素を全て満たしていると言う。教室での学習でも、できるだけこの要素を満たした方法で学習を行うことが重要と。

 

そしてコミュニケーションに必要な能力として4つ挙げるようになっているが、これも分からない。想像力とか好奇心とかを考えていたらまったく違った。

1.正しさに関する能力

2.適切さに関する能力

3.まとまりに関する能力

4.やりくりに関する能力

だと言う。

 

結局今回の講師の話によると、現在私たちが日本語教室で使用している教本は、日本語が話せるようになるためには非常に効率の悪い(文法に偏りすぎ?)ものだということらしい。

 

自分の英語学習を振り返っても、ある程度の文法的知識は無駄ではないと思うのだが、学問としてではなく、今現在生活している中で必要となる言語の習得には、テキストの欠点を補う、スタッフの努力や工夫が重要なのだろう。

 

今回の講座の中で学ぶ有益な情報は、参加できないスタッフにミーティングなどを通じて伝えていくつもりだ。

 

 

コミュニケーション!(世界中の人がこんな風に仲良くなれたらね)