あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

懐かしい顔ぶれ懐かしい歌

以前参加していたらんぷの会という学習会は、2019年に活動を終え、そのさよならコンサートを2020年の3月に企画していたのだけれど、思いがけないコロナウイルスの感染拡大で延期、延期を繰り返していた。

 

らんぷの会関連のエントリー:

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そのさよならコンサートが、3年半遅れでやっと実現の運びとなったというので、今日出かけた。主催者は「30人くらい集まってもらえたらいいなと思っていたが、40人を超える申し込みがあった」と言っていた。

 

その40人ほどの人のうち、初期の頃の駅前のスタンディングに参加していた人たちや、そこに参加することで知っていったグループの人などが多く、半分くらいは、何年振りかだけれど見覚えのある顔といった感じで、なんとも懐かしかった。

 

そんな訳で参加者の顔ぶれも懐かしいところに、会場まで20分余を歩いて行ったのだが、途中母校の高校の脇の道を通ったことも影響したのか、前半のステージの「いちご白書をもう一度」の曲で、なんだか無性に青春時代がよみがえって胸が締め付けられるような思いにとらわれた。

 

森田公一さんの歌ではないけれど、「青春時代の真ん中」は決して楽しいばかりでもなければキラキラもしていないし、「いちご・・・」の曲がヒットした頃は私はすでに結婚してもいたのだけれど、不思議なことに懐かしさのスイッチが入ってしまい、ちょっぴり涙がにじんできてしまったのには自分でも驚いた。

 

思えば、講演を聞くなどの機会は多いが、生の音楽に触れるということを久しくしていなかった(先日見た舞台『ピエタ』にも音楽や歌はあったけれど)し、加齢のせいか音域も狭まり音程も怪しくなったため、家ですら声を出して歌うということもしなくなっている。規模も小さなささやかなコンサートだったけれど、今日のこの体験自体が、最近の私にとっては非日常で、特別な気分になっていたのかも知れない。

 

若々しくいるためには、心を動かすこと―感動することが大切だと言う。毎日変わり映えしない暮らしの繰り返しでなく、今日のようなちょっとした非日常を入れていく工夫が必要だなと痛感した。

 

会の終了後、友人が今月24日から始まる署名運動の宣伝のために、会場出口で参加者にチラシ配りをすると言うので、それを手伝って帰って来た。

 

 

この曲で歌われた映画『いちご白書』