あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

寂しいお店の閉店

木曜日の朝、左耳に違和感を感じそっと指を入れてみると、指先が濡れた。漿液のような透明な液体が付いている。昨日と今日の朝はそれに少し血液が混じった。半月ほど前から、食べる時に大きく口を開けようとすると左の顎の関節あたりが痛むし、なんだか心配になって、今日は補聴器を入れないで耳鼻科を受診した。

 

土曜日のせいか非常に混んでいて、帰りはランチには早いだろうから昨日に続くがお弁当でも買って帰ろうかと思って家を出たのに、むしろ遅いランチになってしまった。

 

そう言えば今の状況で苦労しているかもしれないと思い、古くからあるロシア料理の店バイカルに行ってみることにした。すると、

 

看板が片付けられていて、

 

 

ドアに貼り紙が・・・。

ああっ、閉店してしまったんだ!もしかしたら、すでに長いこと苦しまれたのかも知れない。コロナ禍に続くロシアのウクライナ侵攻・・・。きっと心無い中傷もあったことだろう。もっと早く来ればよかった。いや、私ごときが来たところでどうなるものでもなかったけれど。1979年の創業だったようだ(長い間豊橋にロシア料理の灯をともしてくださって、ありがとうございました)。

 

ここから徒歩5分ほどの新しい割烹に行ってみようかと思ったが、こちらは土曜日は昼の営業がないらしい。残念。

 

ということで、この付近の明治17年創業のうどん屋さん東京庵本店にする。広小路店には行っているが、本店は実家にいた頃以来かも知れない。とすると半世紀ぶりくらい?

 

味噌煮込みうどん。赤味噌三河人のソウルフード

 

このあたりのお店にこだわったのは、このあとまた補聴器店に行くためその周辺にしたかった。耳鼻科の先生に「補聴器を継続して使用して問題ありません」(でも出血等は何だったのだろう?)と保証していただいたので、調整加減を以前の状態に戻してもらうために立ち寄る。何度も面倒かけて申し訳ないが、遠慮していては気持ちよく使えるようにならないと思うので、頑張る。耳鼻科の先生も慣れるのに半年はかかると仰った。なんとか使い慣らして体の一部にしたい。

 

今日耳鼻科で見かけた3、4歳の女の子を連れたお母さん。インナーは黒のトップに同じく黒のスカーチョ(一見スカートのように見えるけれどパンツ状になっているもの)。黒いストッキングで腰丈の白のダウンコート、肩にかけたバッグも黒というシックさ。

 

ところがそれに真っ赤なソックス!この赤の色がまたとてもいい。私ならソックスも黒にしてしまいそうだが、この赤の使い方が差し色の使い方のお手本のように効果的で素敵だった。若い方だから同じ赤のちっちゃなイアリングかピアスで差し色を強調するのもいいかなと思うけれど、それではかえって嫌みになるかも・・・。とにかく素敵なお母さんで、印象に残った。

 

イカル閉店で寂しいだけの日にならず良かった。