あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

議会の傍聴と我が家の大騒ぎ

普段なら早い日は入浴していたりする午後7時。今日の私はまだ豊橋市議会の傍聴席にいた。例の住民投票条例制定についての一日限りの臨時議会だ。

 

席が取れないと残念だから早めにというので、友人が11時半に車で迎えに来てくれて、議場には12時前に着いた。受け付けは12時半からだが、すでに2人ほどいたし、まもなく受付前に列ができ始めた。

 

1時に始まって、請願者を代表する10名が一人5分という持ち時間で陳述をする。5分を過ぎると容赦なく打ち切られる。10名がそれぞれ違う視点からの陳述で、説得力があったと思う。

 

そのあと議員の質問になったのだが、賛成派議員のものは市側の言い分を引き出すためのようなものが多く、たいていあっさりとすんなりと済む。けれども反対派の議員の質問には担当者ははぐらかすために方向の違う答えをしたり、質問を重ねても同じことを繰り返したり、おまけに度々議長から中断の指示が入ったりで非常に時間がかかる。

 

私は家でご飯を待っている人がいるわけでもないしと思いかなり頑張ったが、さすがに帰りも気になって(友人は受診のため先に帰ったため帰りは一人で電車)、7時でギブアップすることにした。

 

家を出る時にスマホの充電が10%台になっていることに気が付いたため、議場ではずっと電源を切っていたのだが、帰途の電車で電源を入れるとなんだかラインやら何やらいっぱい入っている。けれどももう充電もほとんどなくなりかけている。

 

帰宅してチェックすると、午後1時過ぎの私へのLINEに何時間たっても既読が付かないし、家の電話にかけても出ないというので次男が心配し、大騒ぎになっていた。充電をつなぎ次男に電話すると、長男にも相談したり、次男の豊橋の友人に私の家を見に行ってもらうなどしたと言う。次男は警察に相談しようかとさえ思ったが、冷静な長男にそれはまだ早いと言われたとのことで、そんなことになっていたらと冷や汗が流れた。

 

次男との電話であらましが分かると早々に切り上げて、心配と多大な迷惑をかけた次男の友人にお詫びの電話をした。「3人目の息子と思ってください」という嬉しい言葉。それから長男たちにも電話をして詫びた。

 

息子たちは、緊急時の訓練ができ、対策を考えるきっかけになったと言ってくれたが、これからは長時間電源を切るような時は、あらかじめ次男に知らせなければと思った。自分も次男へのLINEがなかなか既読にならないと、家で一人で倒れているんじゃないかと案じたりするのに、自分のことは気づかないものだ。

 

それにしても、私が議場を後にした7時過ぎ、傍聴席はまだほとんど埋まっていた。きっと今ごろは採決も終わっていることだろうが、これほどの市民の思いも、行政側や議員の大半は、むげに踏みにじるのだろうなと思う。今日の答弁を見ればその様子がありありと見える気がする。

 

「市民の負託を受けた議員の賛成がある」という言葉も答弁の中にあったが、二十数パーセントの票を集めたに過ぎない自民党が好き勝手をしているように、間接民主主義の限界や矛盾を思わないではいられない。

 

 

 

母に代わって、ゴメン寝!