あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

陽気に誘われて

あまりにうららかな陽気に、家の中でうたた寝をしているのではもったいないと思い、久しぶりに緑地公園まで散歩に出る。同じような気持ちの人が多いとみえて、公園は老若男女でなかなかのにぎわいだ。

 

その中に、何人かのランドセルを背負った子供を撮影しているグループがいた。この春新一年生になる子供たちの親が一緒に来ているのだろうか。それとも何かメディアの撮影だろうか。本当に同じ年齢なの?と思うほど、大きい子、小さい子、体格は随分バラバラだった。

 

新入学を迎える子たちは、今ごろ毎日をドキドキ気分で過ごしていることだろう。新しい世界に好奇心いっぱいな子もいれば、不安でたまらない子もいることだろう。どうかどの子も幸せなスタートを切って欲しい。

 

そんなグループを見送って、私は木陰に座ってしばし読書を楽しむ。頭上の桜の木は二分咲きくらいか。

 

この枝のあたりはだいぶ開花が進んでいるが、まだほとんどほころんでいない木も多かった。今日のような日が少し続けば一気に咲きだすことだろう。

 

以前は干上がってしまっていた池に、雨水が自然にたまったのか水がついているが、手入れもされないままなので美しくもない光景。おまけに池にかけられた橋もまだ通行度目のままで、わびしいことこの上ない。豊橋市よ、アリーナなんて造っている場合じゃないでしょという感を強くする。

 

 

現在あるものの手入れさえおぼつかない自治体が、新たな「金食い虫」を建設して大丈夫なのだろうか。陽気はどこまでもうららかだが、足元を見ても遠く世間を見渡しても、将来への不安がいっぱいの春だ。