クリステルの鍋でご飯を炊くようになってから、昨日初めてお焦げを作ってしまった。途中次男とのLINEに気をとられて沸騰を始めた時を見逃したため、炊く時間が長すぎてしまったらしい。
母が釜でご飯を炊いていた頃、母は当然タイマーもセットしなければ時計を見るでもなかった。ただ頃合いにちょっとあの独特な木の蓋をあけてのぞき、ご飯の表面にあいた穴の様子を見たり、音に耳を澄ませて炊け具合いを判断していたような記憶がある。
電気炊飯器で甘やかされた私には、情けないがそんな技能はない。クリステル鍋の場合、「沸騰したら弱火で12分」を頼りに炊くばかりだ。いや、もしかしたらこういうレシピがあるので頼ってしまうのかも知れない。昔の釜には取扱説明書などついていない(もちろん他の家事道具も同じ)。自分で経験を積んで体得していくしかなかったのだ。だから人間が磨かれたのだろうか。
私が子供の頃はさすがに熱源はガスコンロだったが、母がこういう釜で炊いていた。こんなかまどで炊いたらさぞかし美味しいんだろうなあ・・・。(画像はYouTubeチャンネルから)