あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

たんなる「ケ」の日だけれど

別に祝い事があるわけでもないが、なんとなくお赤飯が食べたくなり、暮れに青森の友人が送ってくれたもち米もあることだしと、久々に赤飯を炊いた。と言っても、小豆で本格的に炊いたわけではなく、便利なパック入りの素を使った「なんちゃって赤飯」だが。

 

以前、深夜の癒しの食ドラマ『弁当屋さんのおもてなし』で、北海道では甘納豆で赤飯を炊くという話があった。青森の姑も甘納豆で赤飯を炊いていた。婚家には敷地内に稲荷様を祀った祠があり、姑は毎月旧の11日に赤飯と油揚げを供えていた。この赤飯が甘くて、初めて食べた時は驚いたが、ほんのり甘い赤飯は美味しかった。

 

弁当屋さんの・・・』と言えば、北海道ではちょうど今、シーズン2が放送されている。こちらでもそのうち放送になるだろうか。気をつけていなければ、今回もたった4話だからすぐ終わってしまう。

 

美味しい赤飯と言えば、以前勤めていた会社のそばの小さな和菓子屋さんの赤飯だ。ここは赤飯だけでなく、栗蒸し羊羹も絶品だった。でも息子さんたちは勤め人になってしまい、何年か前に店主はご病気で亡くなり、廃業してしまった。あの味を受け継ぐ人がいなかったのは残念でならない。

 

私の赤飯は、「なんちゃって」の凡庸な味である。

 

 

左が父親との思い出の甘納豆の赤飯を注文した「あまねちゃん」。 (HTBさんのサイトから)