公共施設職員のmosgreen3111さんは、働いている施設が災害時の避難所になるため、必要な状況になるといつも普段の仕事に加えてその設置や撤収の仕事が入る。
それでなくても「農家の嫁」という大変な役目をこなしつつの勤務に感心しているのに、避難所の設営とかそこで宿泊とか、本当に頭が下がる。
ところで、この避難所の設営や撤収だけれど、利用者である住民の方たちにも手伝いを頼んだらどうかと思う。職員の方たちだけでは相当な重労働で時間もかかることだろうが、大勢でやれば早く片付き、一人当たりの作業量も随分と減ることだろう。
東日本大震災の時にやっと注目されたように記憶しているが、大規模災害の時は、たいてい行政側の職員も被災者だ。家が壊れているかも知れない。家族がけがをしているかも、いやもっと悪い場合は行方不明になっているかも知れない。自分自身もそうしたことを抱える中で、避難所の運営や被災者への対応に当たらなければならない。
何年か前の地域の防災訓練の時に、HUGという避難所運営のゲームをして、初めて私は住民は避難所のお客様ではなく運営主体の一員であるということを知った。
分かってみれば当たり前という気がする。施設や備品などは公的なものを使うし、ある程度職員に指示してもらう必要はあるかも知れないが、運営自体は住民も主体的にかかわっていくべきだろう。避難所が、もっと快適に人間らしく暮らせるものになるべきなのはもちろんだけれど。
備えあれば憂いなしで、防災は周到な準備をして空振りに終わるのが理想なので、この大変な「運営」(ゲームでも本当に大変だった)を経験する事態は起こって欲しくないものだけれど、気候が年々荒っぽくなってきている気のする時代、これからも避難所を設置する場面はますます増えてくるだろう。
早々と避難してきた人に設営の手伝いを頼んだり、無事に危険が去って撤収が決まったら、利用していた人たちに対し「時間や片づけをする体力のある人は協力を」と呼びかけてもいいのではないだろうかと思う。
でもこうしたことをきちんと要求するためには、日頃から住民のための行政を行って、為政者と住民の間に信頼が育っていなければうまくいかないかも知れない。少なくとも今の政府に何かこうした自助努力を求められても、「おまいう?」という気分になりそうだ。
信じてるから・・・。 (日本ペットシッターサービスさんのサイトから)