あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

ヘたっている場合じゃないわね

marcoさん(id:garadanikki)を通じて知った雨子さんのブログ。独特の世界が紡がれていて、いつも楽しみに読んでいるのだけれど、今回は批判を嫌う近頃の風潮について、分かり易く優しい調子ながら実に適切なことを書いていらっしゃって、ヘたっている場合じゃないわよと、背中をポンと叩かれたような気がした。

poolame.hatenablog.com

 

総選挙後、思ったほど改善が見られなかった投票率や、あまりにもあからさまな野党共闘批判などに落胆し、気持ちが弱ってしまって、鋼のメンタルを自認していた私としたことが、それこそ、他者への批判の言葉に拒否反応を示すようになってしまっていた。

 

身の回りには批判や攻撃的な言葉があふれ、心がチクチクするのを避けようとすれば、ニュースの類はもう目にも耳にも入れたくない・・・。否定的な言葉を嫌うという人たちの心境は、そうか、こういうものだったのか・・・と思うこの頃だった。

 

 元々、この社会は問題のない社会なんかではなく、過酷な条件で働く人々にかろうじて支えられている、余裕のない社会です。古いインフラは修理されず放置され、あらゆる理不尽が構造的に残り、生存権に直結する労働者の権利がないがしろにされています。一つ一つ指さし確認しながら修正していかなれければ、今何とか立っていられる人も明日にはどうなるかわからない社会です。」

 

という雨子さんの言葉にハッとした。そうだった。へたってなどいられない。ピラミッドの最下層ながら、明日の暮らしも不安なく、時間もふんだんにある私のような存在が、世の中の理不尽に声を上げ、疑問を投げかけ続けなければ、ギリギリで立っている人たちが救われない。

 

私のコメントに答えた雨子さんが「朝日読売毎日産経」のうちどれか一つはとりたいのだけれど・・・と悩んでいらっしゃる。本当に、きちんとした取材能力を持つ大新聞社に、一つくらい、庶民が自分の判断の材料にできる、嘘や忖度のない報道をしてくれるところが欲しいものだと思う。

 

 

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国境なき医師団から届いたペンと絵葉書。こういうのに経費を使わなくてもいいのだけれど、支援者を増やしてほしいんですよね。拡散しなくちゃ・・・。