愛用してきた茶色の裏ボアパンツが、愛用しすぎて裾のあたりに傷みが見られるようになった。代替のものをネットで探したが、茶系統となると選択肢が非常に少ない。黒やグレーならあるし、茶系のトップの時のために、どうしても茶かベージュが欲しかった。
やむなく選んだものを注文した。ところが何日経っても届かない。もしかしたら粗忽者の私が、最後のワンクリックを忘れたのかもしれないと思い、受注メールを確認するとちゃんと注文はしているようだった。
やがて待っていた商品は到着したのだけれど、期待外れの品物だった。普段用でもありお手頃価格のものを選んだのだからあまり贅沢は言えないが、それにしても、さんざんまったあげくに少々お粗末な代物だった。
この顛末と感想を商品とショップのレビューサイトに書いたところ、そのショップが出店しているサイトからすぐにお詫びのメールが届いた。おそらくネガティブなコメントであることをAIが判断して、システムで謝罪メールが発信されるのだろう。
ネット通販利用の初期の頃を思えば、これだけでも随分な進歩だと感心していたのだが、今日所用で外出して戻るとそのショップから留守電が入っていた。「返品不要でお金を返しますので、ご連絡ください」というのだ。運営サイトから指示があったのだろうか。
ここまで来ると、なんだか私がクレーマーみたいだ。電話で直接やり取りするのは気が進まないので、「今後の対応の参考にと思いコメントしただけで返金は求めない。発送に日にちがかかるのなら、一言メールで連絡をしてほしい。今か今かと待つのはつらいものだから」とメールを送った。さて、どう反応があるだろう。
いろいろな面で、世の中が過敏になり、過剰反応が増えているような気がする。商人も、信念をもって商売しているのなら、あまり安易に返金などという行為に出るべきではないと思う。品質にしても、発送にしても、精いっぱいやってその結果であったのなら、自信をもってその理由を述べ、改善の必要があると思えばそのことを謝罪すればいい。
ネット通販に限らず、今までにも、返金するだのお詫びの品を・・・だの、そうした対応に何度もあってきた。べつにこちらは、そうしたものを求めているわけではない。今後同じようなことが繰り返されないようにと思い、注意するだけなのだ。特にきつく言ったつもりもないのに過度に丁重に扱われて不快になった経験は一度や二度ではない。
昨日、先月とは別の青森の友人からリンゴとお米が届いたので、いつもよくしてくれる、近所に住むスタンディング仲間におすそ分けに行った。彼女は、買った物を持って行くと受け取ってくれないから。でも、またお返しにみかんをもらってしまった。