やっと少しコロナが落ち着いたので、90歳になられるお母様に会いに帰省した友人が、会いませんかと連絡をくれた。一も二もなく快諾で約束を交わし、今日、約3年ぶりに旧交を温めた。
実家に落ち着いてから、会う日を相談する電話をくれたのだけれど、その時に、そばにお母様がいらして、私の声を聞きたがっているとのことで、電話にお母様が出られた。電話のお声は若々しく、私が小学生の頃の記憶そのままのような気さえする。90歳になられると聞いてびっくりするが、小学生だった私たちが70になるのだもの、いくら当時抜群にお若いお母様だったとて、それくらいにおなりになろうというものだ。
子供の頃お年寄りを見ると、その人はずっと年寄りだったような気がしていたね。私たちのような子供時代があり、恋に胸をときめかせた青春時代があったなんて思いもしなかった。きっとそのころ出会ったお年寄りより、今の自分は高齢になっているよねなどという他愛もないことを話して笑いあえる幸せ。
4時を回って、友人がもう帰らなくちゃいけないと言うまで、2時間半があっという間だった。共有した過去の時間を語り合える喜び。恥ずかしいほど愚かな自分だった(いや、現在もだけれど)けれど、こんな良き友を持てたということを褒めてやりたいと思う。
コーヒーを断っているので、飲み物は今シーズン最後かなと思うココアを注文。ホテルのティーラウンジなだけに910円となかなかなお値段だが、それに見合う満足の味だった。(写真はウェブサイトより拝借した同ホテル他店のもの)