あとは野となれ山となれ

こどもや動物、みんなが安心して暮らせる世界でありますように・・・

大人がいない世界

AIのスノウのもととなっている雪は、現鷲田首相の第一秘書だった白井の娘。AIによって選ばれた実験都市ウーアの17歳の総理大臣真木亜蘭の幼馴染だ。貧しい母子家庭でヤングケアラーとして病気の母の面倒を見ていた真木に、唯一優しく接してくれた友人だったが、鷲田総理の不正献金疑惑の追及を封じるため、秘書である父親が一家心中を図ったため、その巻き添えで10歳で命を絶たれた。

 

孤独な真木は、AIのスノウを創り出し、官邸の秘密の部屋でいつも彼女に語りかけている。新システムになじめず、以前の青波市に戻りたがる高齢住民たちの反対デモなどにあって悩む真木に、スノウは「大丈夫だよ 真木君は。真木君、もっとウーアを理想の世界にしよう。私たちが幸せに暮らせる世界。嘘やごまかしや汚いものがない世界。正しくて優しくて明るい世界。大人がいない世界」と語りかける。

 

そうだよ、そうなのだ。若い人々よ、もっとあなたたちは怒っていい。一般の企業ならとっくに定年退職させられているはずのおじいさんたちが大きな顔をして、自分たちの仲間にばかり利益を供与し、あなたたち若い世代の未来を蝕んでいるのが今の社会だ。

 

あなたたちが幸せに暮らせる世界。嘘やごまかしや黒塗り書類のような汚いものがない世界。優しくて明るい世界を、望んでいいのだよ。

 

このまま地球環境の悪化が進んで居住可能地域も狭まり、食料の生産も思うように伸びず重大な食糧危機が来れば、命の重さは同じなんてきれいごとを言ってはいても、究極の二者択一をしなければならないとなれば、当然生き残るべきはあなたたち若い世代だ。

 

20年後あたりには(私は90代になっているのだけれど)、新しい形の「姥捨て山」が出現しているかもしれない。昔のように飢えや寒さ、けものに襲われる恐怖は勘弁願いたいが、苦しみなく終われるのであれば、私はその運命を甘受しようと思う。

 

 

やはりアニメーションの脚本を多く手掛けた方の作品らしく、第1話を見て私が期待したのとはだいぶ違う展開になったドラマ『十七歳の帝国』だけれども、高齢者、旧型人類の醜さは容赦なく描かれていると思う。どの層を狙った企画なのか分からないが、こういう作品を若い人たちが見て、汚れきった年寄りたちに大切な政治を任せてなんかおけない!と奮い立ってくれたら嬉しいのだけれど・・・。

 

 

若輩者だけど、が、がんばる!  (せかchさんのサイトより)