あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

処暑を過ぎて

ちょっとプラゴミを物置に片付けに出たとき、ワイヤープランツが繁り過ぎているのが目に付いた。何も蚊の対策もせず庭いじりをするのは危険だとは思ったが、ほんのちょっとだけ・・・と思い、花バサミを取り出して刈り込んだ。

 

ちょっとだけと思っても、始めてしまえばやはりそれだけでは終われず、少し遅いかなと思いながら、みじめな様子になっているアジサイも刈り込んだりしてしまう。

 

時間にすればものの30分くらいだったろうかと思うのだけれど、案の定かなりの蚊の攻撃を受けてしまった。腕も足も、カユカユカユ・・・。かゆみ止めをジャバジャバ塗る。

 

「蚊が吸うくらい問題ないから、血は吸い放題で提供するから、かゆくなる物質を注入しないで欲しい」と言っていた次男の言葉を思い出す。まったくだ!血が固まらないようにしたいのなら、自分の体内で、吸った血とその物質を混合してくれればいいのにと思う。

 

悲しいことにこの年齢になると、なんであれ傷が治るのに時間がかかる。蚊に刺されるくらい若い頃はこれほど気に留めなかったが、近頃は少しでも掻いてしまうとその痕がなかなか消えず、ともするとそのままずっと残りかねない。いきおい、かゆみ止めをジャバジャバと、しかも繰り返し塗って、極力搔かないようにする。そのつもりなのに、寝ている間に掻いてしまっているのか、気が付くと傷になっていたりして悲しい。

 

昨日、今日と、朝起きたとき「あ、涼しい」と思えて嬉しい。温度計を見るとほんの1度とか2度しか違わないのに、人間のセンサーは敏感だ。なにしろ、首筋に髪の毛が1本落ちていても気になってしまうのだから、このセンサーを持って猫になったら気が狂ってしまうなと、猫たちがいたころ、彼女たちの毛づくろいを見てよく思ったことだ(でも、彼女たちは人間など遠く及ばないセンサーも持っているが)。

 

中途半端に雨が降ったり、少し日も照ってきたりして暑くはなってきたが、それでも冷房を入れなくても室温は30度に達していない。そよそよとカーテンを揺する風に、ウィンドチャイムがかすかに爽やかな音を立てる。このまま秋になってくれたら・・・と思うが、そうは問屋が卸してくれないことだろう。

 

残暑を繰り返しながらも、これから台風の通過ごとに秋はさやかに姿を現してくるだろう。その台風の被害がひどくないといいのだけれど、どうも近頃の自然災害は非常に狂暴になってきているように感じる。驕り高ぶる人間たちに、自然が腹を立てているのだろうか。

 

 

何人かの方も書いていらしたが、一番に秋を感じるのは「空」であることが多い。