あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

NHK文化センターの閉鎖

もう届いてから一か月以上になるが、NHK文化センター豊橋教室閉鎖を知らせるメールを受け取った。

 

退職した2013年の秋から、このNHK文化センターの教室でピアノを習い始めたのだった。順調に進んでいたのだけれど、3冊目のテキストあたりで曲が複雑になってきて、やがて挫折してしまった。我儘な私にとって、先生がちょっと苦手なタイプだったことも影響していたと思う。決して厳しかったとかではないのだけれども。

 

その後、古文書教室にも通ったが、民生委員をすることになって、古文書の教室の曜日に活動が入ることが多くなってその教室もやめてしまい、それからこの文化センターに通うこともなくなっていた。昨年11月に、久しぶりに補聴器の話を聞きに行ったのが最後になってしまった。

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そうか、NHKも経費の節減で文化センターを閉めてしまうようになったのか・・・と、少々感慨深かった。そういえば、私は離婚して息子たちと3人で弘前で暮らし始めた時にも、NHKの文化センターに通ったことがあった。源氏物語とか宮沢賢治の教室だった。住んだ借家が弘前の街中にあり、NHKも歩いていける近さで便利だった。仕事が忙しくて、じきに続けられなくなってしまったのだが。

 

朝日新聞出版も、大正以来100年以上続いた週刊朝日を、この5月で休刊するという。先日閉店した渋谷の東急百貨店始め、デパートもあちこちで閉店している(我が豊橋はもう3年前から市内にデパートは存在しなくなった)。

 

戦後約80年。敗戦の焼け跡からひたすら繁栄を求めて右肩上がりの時代が流れ、バブルの絶頂から、経済も政治も暗い30年の時を経て、とうとう長い大きな時代が終わる。巨大な恐竜がのたうちながら倒れていくのを見るような気がする。

 

はるかのちに、歴史の流れの中で見たときに、これから始まる時代はどのような時代になるのだろう。私が子供の頃社会科で習ったような、「貧しい国」という位置づけになっているのだろうか。

 

日本人の生真面目できれい好きなどの良さを生かして新しい価値を生み出し、経済大国ではなくてもいいから、それなりに存在感のある国になっていてくれれば嬉しいけれど・・・。間違っても、外国に出かせぎに行った若者たちが、現在の日本の入管でのような扱いを受けていないようにと祈る。

 

 

アタシが目を光らせていないとサボルのね。 byドリーム