あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

何千文字も2文字も1件

豊橋公園内に新アリーナを建設することに反対しているグループのメンバーIさんと、今日はパブリックコメントの点検作業を行った。

 

なぜか募集の期限が途中で延長され、最終的に市の発表では、5006件(個人4297 法人・団体6)集まったということだ。そして市役所への持参が4297件、郵送が82件、メールが29件、FAXが166件、市の意見フォームからが432件となっている。個人の感想だけれど、市役所に持参した人が8割以上とは信じがたい数字だ。

 

そしてその違和感は、今日の点検作業でさらに強いものになった。市役所のパブリックコメントのサイトにすべての意見が届いた順に掲載されているので、Iさんと明らかに組織的と思われるものをチェックした。

 

反対意見は反対の理由を事細かに述べた長文が多いので、一見してすぐ反対と分かる。始めのうちはそうした反対意見がずっと続き、300件を過ぎたあたりから突然1行か2行のごく簡単な意見に変わった。中には一字一句違わないものもある。そういったものが300件も続いている。8割の人が持参したのなら、時々反対意見が入っても良さそうなものだ。

 

300、400と連続するのはザラで、一番多いのは670件ほど連続した。これはどこかが取りまとめて一気に提出したとしか考えられない。「街のにぎわいを創出するために必要です」という文言が何十回と出てきたが、どうも一般の市民が使う言葉としては不自然な気がする。

 

反対意見にも組織的と思えるものがなかったわけではないが、4500を超える意見が並ぶ中で1回、数にして25件の連続に過ぎなかった。

 

関係する人たちに対してなんらかの働きかけがあったらしいなどという、怪しげな噂も耳に入っているが、この不自然なパブコメのPDFファイルをスクロールしていると、そういうこともあるかも・・・と考えてしまう。

 

なかには「SANSEIDESU」などとローマ字で書かれたものもあったし、「おにごっこがしたいです」なんてものも。一番シンプルなものは「賛成」。PDFファイルの何ページにもわたる大長編の「反対」も、たった二文字の「賛成」も、どちらも1件にカウントされて、市の発表は「パブリックコメントの8割は賛成意見でした」となる。

 

賛成意見の中には新しい施設を使うことを楽しみにしている意見も多かったが、民間の経営に任せるとかいう方式で、はたして現在と同じような料金で、同じように市民が利用することができるのか。営利優先で市民が使いにくくなることはないのか、そのあたりの説明は全くなされていない。

 

あまり関心のない層に話す時、どういった切り口から話すのが効果的か。今日の調査が、今後の仲間の活動にうまく活かされてほしいと願う。

 

 

そのアリーナとやら、あたしたちも気軽に使える? (ねこのきもちさんのサイトから)