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小学校給食費無償化が潰される

昨年、私たち市民が応援し、現職を破って誕生した新しい市長になって4か月。一番の公約に掲げた「小学校の給食費無償化」の議案が、3月議会最終日の今日採決されるというので、友人と議会の傍聴に出かけた。

 

事前に自民・公明の会派や、一人会派の何人かの議員が反対をしていて、否決されるらしいという情報は入っていた。その反対の理由が、反対のための反対としか思えない屁理屈で、こんなことで潰されてしまうのかと残念でならない。

 

傍聴して、反対する人たちの議場での態度振る舞いをつぶさに見て、なるほど・・・と納得がいく思いがした。討論の内容もさることながら、演壇まで歩く様子やお辞儀の仕方から話し方などを通して、人間というのはたぶん自分が思っている以上に人間性が出てしまうものではないかと思う。翻って自分はどうなのかと恐ろしくなってしまうが。

 

当市は今現在も低所得世帯は給食費が無料なので、親の経済的負担を軽くするということなら現状でよい。教育の充実というのなら中学校を含めないのがおかしい。不登校で学校で給食を食べない子や、入院している児童やアレルギーで弁当を持参している児童などが不利益を被る。予算の確保が将来的に不確定で、今無理に始める必要を感じないなどといったところが反対の理由だった。

 

その一方で、昨年スタートした「イマージョン教育」という国語と道徳以外のすべての教科を英語で教えるという、一小学校の特殊なクラスのための予算は何億と確保されている。これを即刻やめて、全予算を給食費無償化に充てればいいように思うけれども。

 

昨年の選挙時、現職市長はパワハラがひどく、個人的に恨みつらみのある人が多かったせいか、公には自民党は現職支持を謳っていたにもかかわらず、実際には浅井候補を応援した議員もいたと聞いた。だから、自民・公明の会派の議員が圧倒的な議会だけれど、いくらか新市長はやり易いかなと考えていた。でも、それは甘い見通しだったようだ。いざ市政が動き出してみたら、会派は一枚岩になって議案をつぶしにかかったようだ。

 

原案に足りないところがあれば修正を加えればよい。議会というのはみなで議論を戦わせて、より良い施策を作り上げていく場ではないのか。肩身の狭い思いをして、低所得者の権利として給食費を無償にしてもらうより、無償が標準になるほうがどの子も幸せになる近道ではないのか。

 

自分のよって立つ政党や会派によって意見が決まってしまうなら、選挙で各党の得票数が決まった時点で解散し、任期中はそのパーセンテージにのっとって議案の可否を決めれば、議員報酬分経費が節減できる。現代なら、AIに各党の主義主張を学習させておいて、各議案への賛否を決めさせてもいい。

 

人と人が議論し、良い点を取り上げ、また人の意見に触発されてさらに良い案を出す。そうした作業ができることこそ、人間らしいところではないのかと思う。

 

 

イマージョン教育などというとんでもないことはすんなりと動き出してしまう一方で、給食費の無償化という本来当たり前とも思えるようなことが暗礁に乗り上げる。この世は分からない。

 

 

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市役所は豊橋公園に隣接しているので、先に私を下ろし、駐車場に車を止めに行ってくれた友人を待っている間、桜を眺めていた。昨日の雨でだいぶ花びらが散り敷いている。今日はハラリハラリと花びらが舞う、ご機嫌なタイミングだった。