あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

胸痛む話

連日報道のかまびすしいジャニーズ問題。かなり早い段階で顔や名前を出して被害を話したカウアン岡本さんは、豊橋市の出身だという。まだファンや世間がこの事件をあまり認めたがらない時期だっただけに、かなりの誹謗中傷を受けたのではないかと思う。

 

そのカウアンさんには、中学生の弟さんがいるのだそうだ。いつも帰省した次男と会うのを楽しみにしていて迎えに来てくれる友人は、そのカウアンさんの弟さんの通う中学校の校区に住んでいる。先日次男と会った折りにその話が出て、その弟さんが学校でいじめに遭っていると聞いてきた。

 

カウアンさん本人への中傷ももちろん許せないが、弟さんまで理不尽ないじめに遭っていると知って、非常に腹立たしく、また悲しい。不当な被害をこうむった人が、相手をきちんと法で罰してもらい適切な賠償を受けることになると、妬ましいのか、決まって罵詈雑言を浴びせる人が出てくる。本来糾弾するべき罪をなした人にではなく、攻撃が被害者に向かうのがなんとも情けない。

 

今回のこの事件は、罪を犯した当人は法で裁こうにもすでに亡くなってしまっているが、ジャニーズという会社や、半世紀にもわたる間知りつつも問題に蓋をしてきたマスコミ、番組やコマーシャルなどに使い続けた企業なども責任は重く、それらが真に反省し厳しく軌道修正するのかはなはだ疑わしい。

 

またその事務所に所属するタレントにしても、十代や二十歳そこそこの若者ならいざ知らず、いい年をしたタレントたちが、本当にかばうべき被害者なのかは非常に疑問だけれど、だからといって、被害を受けているかどうかの告白を迫るのもおかしい。記者たちは、公職者にはもう一歩も二歩も踏み込んで質問してほしいと思うのに腰が引け、こんなところでズカズカと切り込むのは勘違いも甚だしい。

 

せっかくBBCの報道によって、この国の闇に閉ざされていた開かずの間のドアが開けられたのだから、マスコミも深く反省し責任を再確認して、本当に問題のあるところにメスを入れて、この際ぜひカルト宗教と政治の闇まで白日の下にさらしてほしい。

 

報道を見守る私たち一人ひとりも、真に責任を追及し改めてもらう対象を間違えないで、被害者やその周囲の人には節度ある態度がとれる人間でありたいと思う。

 

 

卑怯なヤツは俺が許さニャイぜ! (ねこちゃんホンポさんのサイトより)