シリーズ1も分からないながらも楽しく視聴した『笑わない数学』、10月からシーズン2が始まった。
2回目は「コラッツ予想」。初めて聞く。古来多くの数学者を悩ませ、下手に近づくと人生を狂わせると恐れられている超難問だそうだ。
「偶数なら2で割り奇数なら3倍して1をたす。この計算を繰り返すとどんな自然数から出発しても必ずいつかは1にたどり着くはずだ」という、数学者コラッツ(1910ー1990ドイツ)が生み出した予想だ。
小学生でもわかる簡単な数遊びに見えるのに、その正しさを証明できた数学者は皆無。それどころか「この問題には手を出すな!」「現代の数学では手に負えない!」と過去には敗北宣言まで出されていると言う。
コラッツ自身はこの素朴とも言える予想が恥ずかしかったのか公表することはなく、国際数学者会議での休憩時間にポロリと口にした。それが他の数学者たちの興味を引き、広く知られるようになっていったのだと言う。
2023年5月末現在、8垓5777京3599兆4274億9415万144までのすべての数が1に行くことは証明済みなのだそうだ。けれどもこれより大きい数はまだ無限にあり、これではとても証明できたことにはならない。
というわけで、1億2000万円の賞金が掛けられているにもかかわらず、いまだ解決されずにいる難問ということだ。
数学は苦手だけれど、もしかして学校の扱い方が違っていたら、楽しくなったかもしれないなと思わせてくれる『笑わない数学』である。
2から計算中のパンサー尾形さん。