あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

土曜の朝、日曜の朝

目下の土曜日の朝の楽しみは、前夜に録画されている『きのう何食べた?』を見ることだ。夜まで待てず、朝一段落つくと見てしまう。こんな風に録画したものをワクワクして見るのは、残念ながら今季のドラマでもこの作品しかない。

 

今回の話はまた一段と心にしみた。排水溝が詰まって、洗濯機の水があふれそうになり、シロさんは同じようなことがあった9年前を思い出す。シロさんは今回と違って完全に洗濯機の排水をあふれさせ、当時一緒に住んでいたノブさん(及川光博)に、文句を言われる。そのノブさんは愛猫と遊んでいて何も手伝わないどころか、「おなかすいた!」と食事をせかす。

 

自分の好みのタイプにドンピシャリではあったものの、自分勝手でまるで相手への思いやりというものがなかったノブさんに比べ、現在のパートナーのケンジをシロさんは思う。そのケンジは、自分が勝手に使ってしまった玉ねぎを使いたいシロさんのために、遅い時間まで開いているスーパーまで行って買ってくると飛び出していっていない。彼がたたんで積み上げた洗濯物を見、今自分は幸せなんだなと改めて感じ涙ぐむシロさん・・・。

 

異性のパートナーとか同性とかを超え、性愛すらも超え、親子だろうと友人だろうと、人と人のつながり全ての基本である「相手への思いやり」ということをしみじみと考えさせる物語だった。政治にもこれがあれば、さまざまな問題が解決するのにと思う。

 

そして、今日は日曜の朝。第一日曜日なので、団地の一斉清掃だった。各組ごとに掃除をするのだが、組の人全員が参加して短時間で終わってしまう所もあれば、諸事情で参加者の少ない組もある。

 

不公平のないよう、早く終わった組は集会所や共用部分の草取りをすることになっているが、知ってか知らでか、そうすることなくサッサと引き上げてしまう人もいる。おしゃべりに興じている人もいる。このあたりも、周囲への思いやりがあれば、自分だけ家に戻ったり、おしゃべりに花を咲かせていることはないのでは・・・と思ってしまう。

 

年をとるとさまざまな機能が低下して余裕がなくなり、周囲への注意が散漫になりやすいが、人への思いやりを心掛けたいものだと思う。