あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

バージョンアップされない大衆そして政府

被災地の避難所に大幅に賞味期限を超えた食品などが送りつけられ、炊き出しボランティアのために現地入りしているシェフの方が憤っているという記事を読んだ。

news.yahoo.co.jp

 

30年前、まだ私は弘前にいたが、奥尻島地震が起きた。連日目にする被災された方たちの惨状に、私は衣類を送った。その頃は運送会社も被災地への物資は送料免除などのサービスをしてくれていたように思う。

 

同じような思いの人が非常にたくさんいたらしく、やがて被災地は送られてきた物資の山を持て余すほどになってしまい、そのことがニュースになり、私は災害被災地に衣類を送るのは問題が多いことを学んだ。

 

災害列島日本にはその後も大きな災害が続き、そのたびごとに衣類などの迷惑物資のことが話題になり、もういい加減世間も学んだことだろうと思うのに、今回は食品ではあるが、またこのような記事を目にして悲しくなった。

 

大衆が学ばないのは諦めるとしても、なぜ被災地への個人的な物資は受付けしないようにといった協力の指示を、政府が運送各社に対して出さないのだろう。宛先が被災地であっても、運送会社単体では断るという選択は出来ないだろう。

 

豪雨災害の時などは、タオルが非常に役立ったという話も聞いたし、時にはお金があっても思うように物資が買えないということも起きるかもしれないが、それでもやはり一番有効なのは現金ではないだろうか。せめて物資を送るその送料分だけでも現金で募金してくれたらと思う。

 

そして、一般大衆の支援物資など問題でないと思えてしまうほど腹立たしいのが、政府の動きだ。こちらはバージョンアップされないどころか、呆れるほどのバージョンダウンぶりである。

 

今日も自民党はぬくぬくと暖房のきいた立派な部屋で、「政治刷新本部」の初会合なんぞを開いている。検察の追及をいかにかわすかや、自分たちの今後の選挙が不利にならないように知恵を絞る時間と、被災された方々のために何をすべきか考える時間と、どちらが多いだろうか。

 

もう何十年も、いつ大地震が来てもおかしくないと言われ続けている当地方だが、私は何としても自民党政権の時にその地震に遭遇したくないものだと、今回本当に真剣にそう感じている。

 

 

大変な時は助け合わなくっちゃね! (libedoor Newsさんのサイトより)