あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

卵と鶏

爽風上々さんが、日本の家庭の食事事情について書いていらっしゃる。

sohujojo.hatenablog.com

 

かなり以前から日本の家庭の食卓がだいぶひどいことになっているということは目にしていたけれど、今やここまで!?と驚いてしまう。これでは投票率が半分を切ってしまうのも無理ない気がするし、だから現在のような腐った政府に振り回されることにもなるのだろう。

 

いや、政治があんなだから家庭がここまで腐ってしまったのか・・・。卵と鶏だ。でも戦後ほとんど政権の座にある自民党は深くカルト宗教と結びつき、その宗教は「家庭」というものを異様なまでに強調しているのに、その結果信者の家庭の多くが崩壊し、その教義を信奉する政府のもと、日本の家庭もこんなに崩壊してしまっているのだから皮肉な話だ。

 

別に毎日の食卓に、豪華な料理が並ぶ必要はない。大切なのは、なるべく家族みんなで食卓を囲み「いただきます」と、楽しく語らいながら同じものを食べることだ。お母さんが作る日もあれば、お父さんが作る日もあるだろう。みんな忙しければ出来合いのお惣菜を並べることがあってもいいから、一緒に食べる努力をしたい。一人で食べるよりも一緒に食べた方が美味しい家庭であって欲しい。

 

そう言えば、テレビドラマから「ホームドラマ」なるものが消えたように思う。何十年か前は、大勢の家族が食卓をぐるりと囲んで賑やかにしゃべりながら食事する様子がしょっちゅう画面に映し出されたものだけれど、最近のドラマの食事風景は、父親が妻と娘に疎んじられていたり、いがみ合ったり気まずく無言だったりすることが多い。

 

SNS映えする豪華な食べ物や一日限りの恵方巻だのに狂乱する一方で、毎日の食卓がこんなにも荒廃していっていることを残念に思う。一日の始まりの朝ごはんが、それぞれに頑張った一日の締めくくりの晩ごはんが、ささやかでもいいから楽しいものであって欲しい。ともに食べる人がいるのなら、食卓を囲んでほしい。

 

 

お見事!   (10Cats.+さんのサイトよりお借りしました)