あとは野となれ山となれ

たいせつなものは目に見えないんだよ

信じられないような話

拝読している爽風上々さん(id:sohujojo)のブログで、信じられないような話を読んだ。熊本市交通系のICカードの利用を廃止するというのだ。

sohujojo.hatenablog.com

 

こういうものは導入時にどれくらいの頻度で機械の更新が必要かも知らされ、当然その費用も織り込んで導入するものだと思うのだけれど、そうではないのだろうか。それともできるはずの営業見通しだったのが、予想を大きく下回る売り上げだったというのだろうか。

 

どちらにしろ、大変な初期投資をして始めたサービスを、しかも住民の方々もやっと慣れて便利さを実感できるようになったであろうタイミングでやめてしまうとは、なんともお粗末で呆れてしまうニュースだ。今後はクレジットカードのタッチ決済やQR決済に移行するようで、現金使用に戻るということではないようであるが、クレジットカードは持たない・持てない人もあるだろうし、QR決済も誰でも利用できるわけではないだろう。

 

 

熊本都市バスの5つの事業者でつくる「共同経営推進室」によると、国の補助の対象となるのは新規の事業に限られ、継続事業は対象とならないため、システムの更新を選んだ場合、負担が大きくなるとのことだ。

 

国の補助というのはたいていこういう調子で、まあ先のことを深く考えず補助金に飛びつく自治体も問題ではあるが、次の更新からは自力でしなければならないが、そのために必要な収益がちゃんと上げられるかといったことが、あまり厳しく問われないであろうことも今までの私の多くもない経験からも想像がつく。

 

関係省庁は、その年に獲得した予算で始めさせてさえしまえばよし!ということだ。こうしたやり方で、これまでもどんなに税金が無駄になってきたことだろう。外国へのОDAで日本の重機などを援助しても、故障した時のことを考えていないため、現地には技術も費用もなくただ故障したまま野晒しになっている機械が多いと聞く(中村哲医師はそれを避けるために、アフガニスタンで江戸時代の技術を使った)。

 

豊橋市で計画されているアリーナもこの式で、新設の時だけは補助金が出るが、赤字になることが分かっている運転資金も、さらに修理が必要になった時の経費も、今以上に人口も減って苦しくなっているであろう地方財政に重くのしかかって来ることは目に見えている。それでも、黙っていれば現在の関係者たちが甘い汁を吸って、どんどん事業は進んでいってしまう。

 

一昨日、録画したドラマを見ていたら突然無粋なJアラート画面になり、ドラマは中断してしまった。NHKの海外に向けてのニュースでは「人工衛星」と呼ぶモノをミサイルと呼び、人々に頑丈な建物の中に避難を!と呼びかける。いつの間に戦時中になっていたのか・・・。

 

声を上げなければと思いながらも、あまりにも次から次へと信じられないことが起きるので、疲れ、無力感にとらわれそうになるが、これこそが相手の狙うところだろう。負けてはいられない。

 

つるひめさんのリクエストにお応えして、青い胡蝶蘭のアップ。ボケてますが。