あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

いっぱいお日様に当たってね

20年もののランタナ、ほぼ一年中花をつけてくれてありがたいのだけれど、元気過ぎてどんどん勢力を伸ばし過ぎる。先日、そのランタナの繁った枝を持ち上げて、いつもティーティータが顔を出すあたりを覗くと、案の定、ツンツンツンといっぱい芽を出していた。

hikikomoriobaba.hatenadiary.com

 

今のままではランタナの茂みの中で日が当たらないので、刈り込んでやらねば・・・と思いながら寒いのもあってそのままにしていた。今日は幸い暖かい。そしておあつらえ向きに何の予定も入っていない。これは庭仕事日和!と外に出た。

 

ティーティータの周辺のランタナの枝を、バッサバッサと刈り込んでいく。冬でもけなげに花を咲かせてくれているので少々せつない。部屋に飾ってもいいのだけれど、冬は葉が黒くなっていて美観に難がある。可哀そうだがゴミ袋行き。

 

黄色い旗を持った今週の見守り当番の二人が見守りを終えて通りかかり、「日が陰ってじきに寒くなるから、もう終わりにした方がいいよ」と声をかけてくれる。勤めていた頃は、朝出かけて夜帰る生活でほとんど近隣の人と会うこともなく、私自身も積極的に近所付き合いをする気もなかったので、月に一度一緒に掃除をする同じ組の人くらいしか知らなかった。今はこうした何気ない付き合いが心地よく、また心強い。

 

 

頭を出したティーティータの芽たち。いっぱい日を浴びて、可愛い花を咲かせてね。

ロスジェネ世代の物語『First Love初恋』【追記】今夜『ひきこもり先生』!

ネットフリックスで配信されているドラマ『First Love初恋』。ヒロインの運命があまりにも「私って不幸でしょ」という展開に辟易(それでも演じているのが満島ひかりさんなのでだいぶ救われるが)して、途中脱落していたのだけれど、今朝ハフィントンポストのサイトで雨宮処凛さんの記事を読んで、そうか、これはロスジェネの物語だったのかと認識した。

 

www.huffingtonpost.jp

 

しかし『初恋』の二人は、ロスジェネ世代ゆえにと言うより、ヒロインの不運な交通事故によって運命の歯車が狂いだしたように思う。ロスジェネ世代の青春の時代を背景にしてはいるが、二人の悲運は時代的なものではなく個人的なものだ。

 

その点では、前に取り上げた『花束みたいな恋をした』のほうが、主人公たちの世代こそロスジェネよりだいぶ新しくなるが、就職や労働環境は相変わらず厳しく、しかも無邪気に愛し合う二人は、まさにその時代背景によって引き裂かれていく感があり、それだけに見ていて切なさが胸に迫った。『花束・・・』の二人が恋をしたのが1970年代とか1980年代だったら、何の障害もなく結婚し、子育てをして平和な家庭を築き、実直な納税者になったことだろうと思う。

 

記事の中で雨宮さんも書いているが、確かに1990年代の後半あたりは、「911テロやアフガン戦争はまだ起きてなくて、バブル崩壊後の不況と言われつつも、なんだか時代は今よりずっと明るかった」のだ。フリーターという言葉も、もう正社員でボロボロになるまで使われたりしない、自由に働くのだという働く側から生まれてきた、希望を感じる言葉だったように思う。

 

雨宮さんが言うように、「特にロスジェネでバイトをしていた層は、私も含めてみんな〈景気回復までのつなぎ〉だと信じていたし、そんな状況がまさかそれから20年以上も続くなんて、そして30代、40代になる頃には一部がホームレス化するなんて、誰も思ってなかった」のだ。

 

政治の力で、いくらでももっと違う未来が作り出せていたはずなのに、どんどん富の偏在は強まり、弱者はさらにさらに生きにくい世の中になってしまった。その間何度も何度も国政選挙があり、確かに一度政権交代も起きはしたのだけれど、不運な震災にも遭遇し、あっさりと有権者はもう一つの選択肢を育てることを放棄して、カルトと強く結びついた政権にすべてを委ねて来てしまった。

 

このドラマが好評のようだけれど、せっかく見るのなら、ただ運命に翻弄される二人に涙するだけでなく、背景にある時代をしっかり考えてほしいと思う。何も考えなければまたズルズルとこの暗い時代が続き、このあとの25年はさらに悲惨な結末を準備すると思うから。

 

 

主演の満島ひかりさん佐藤健さんと、若い頃を演じる木戸大聖くん八木莉可子さん。

 

 

【追記】

紹介しなければ!と思っていて忘れてしまった。本日深夜1時38分からNHK総合で『ひきこもり先生シーズン2』の再放送がある。2021年に放送された作品の続編で、今回は前後編の2回のみだったが、コロナ禍での子供たち(中学生)の思いを描いた素晴らしい内容だった。

シーズン1を見ていなくても十分楽しめるので、ぜひ録画するなどして見ていただきたいと思います。

今年もこの本から『マインド・クァンチャ』森博嗣著

2023年の読書を、このシリーズから始められて嬉しい。

 

数日前、市民館からリクエストしていた本が届いたという電話をいただいた。市民館が通常業務を始めてから、何度か本を借りに行こうかと考えたけれど、何となく行かずに録りためた年末年始のドラマなどを見て過ごしていた。

 

さすがにそろそろ本を借りようと思っていたところへの電話で、なんと良いタイミングであること。昨年からずっと心を奪われている、この清らかな若侍ゼンの物語で今年の読書を始められるとは、今年の読書が祝福されている証のようでとても嬉しい。

 

まずは非常に美しい満開の桜の山の装丁に、物語への期待がさらに高まる。このシリーズはどの作品も装丁が素晴らしいが、本作の桜は、このシリーズの(いちおうの)最終巻ということで、有終の美を飾るにふさわしいし、主人公ゼンの到達する境地を祝福するようでもある。

 

「Quench」とは抑制するとか消すという意味らしいが、それがこういうことだったとは!と驚かされる。前巻まででどうやらゼンがかなり高い身分の生まれらしいとまで分かって来たのに、いきなりプロローグで大勢の賊に襲われ、しかもいままでのどの相手よりも腕の立つ仮面の男にゼンは切られ、崖から落ちてしまう。

 

人里離れた山の中でひっそりと暮らす女と少年に救われ、なんとか命を取り留めたゼンはしかし、それまでの記憶をすべて失ってしまっていた。

 

ここからどうやってゼンがなくした刀を見つけ、記憶を見つけ、剣や自分の生きる道を開いていくのか・・・。

 

今回もゼンの人間としての素直さや素朴さの描写部分と、ひとたび剣を持った時の厳しさ、勝負の場面の描写の、そぎ落とすだけそぎ落としたような文体の対比が見事だ。

 

物語りの大きな展開はかなりの読者にとって読めてしまうものかも知れないが、この物語の一番の魅力は何と言ってもゼンの人としての魅力だと思う。5巻も読んできても、まだまだゼンの生きるさまを見続けていたいと思う。

 

著者はこの5巻をもって一応の完結と言っていて、いつか続編を書くかもしれない含みを持たせているようなので、会えるものならこの魅力的な若者にまた会いたいものだと思う。

 

 

1巻から4巻まで

 

日本語教室始まる

少し遅めの感がぬぐえないが、本体の国際交流協会の教室がスタート(先週末)してからでないと始められないため、私たちの「ふれあい日本語教室」は今日が新年最初の学習日だった。

 

スタッフに一人コロナ感染して欠席という方がいたが、その他はスタッフは全員、生徒さんもほぼ出席。おまけに一人新規参加の生徒さんもいらして、なかなかにぎやかな学習始めとなった。

 

生徒さんの旅行土産の沖縄のクッキーと、スタッフの帰省土産の台湾のケーキが全員に配られた。

台湾土産のケーキ。沖縄のクッキーは写真を撮る前に食べてしまった!

 

学習しながら、おせち・お雑煮などの話もはさんだり、「健康のために夜12時までには寝るようにしています」などという例文が出てくると、高校の入学試験の近づいているUさんに、「もし夜遅くまで勉強しているのなら、そろそろ早寝早起きの習慣にして、テストの時間に頭がしっかり働くようにしないとね」などと、老婆心の注意を口にしたりしてしまう。来月初めには試験だそうで、ぜひこの一年あまり勉強してきた日本語の力を十二分に発揮してもらいたい。

 

現在は4つのグループに分かれて学習しているため、別のグループの人との接点が少ない。そろそろ、全体の交流を図るポットラックパーティーや、ちょっとしたハイキングなどのイベントをしたいとも思うけれど、またコロナ感染者が増えてきているし、今年もなかなかそうした企画ができそうもない。いろいろな国のお料理が並ぶ写真を、このブログでご紹介できる日はいつのことだろう。

新作熱望『ねこねこ55』

ご心配をおかけいたしましたが、今日はほぼ平常の体調に回復いたしました。皆様のお優しいコメントやブクマコメントに心から感謝いたします。

 

 

1月7日にEテレの『ねこねこ55』の放送があったので「ワーイ」とばかり録画したのだけれど、またしても「ミケの巻」で、過去に2、3回は見ているものだった。たった10分間のミニ番組ではあるが、猫好きにはたまらない内容だ。

 

しかし残念なことに今のところこのシリーズ、3種類くらいしかない。「猫だけに気まぐれな放送で不定期です」とのことで、いつお目にかかれるかもさっぱり分からない、神出鬼没番組なのだ。そしてやっとつかまえた!と思えば、もう見たことのあるもの。

 

NHKさんに『ねこねこ55』の新作を作ってもらいたいので、ためていた受信料を払った・・・ではなく、ついにその金額が大台を超えてしまい、なるべく家に現金を置かないようにするという私の方針に反することになってしまったための、やむを得ない事情からだ。

 

私一人がささやかな抵抗をしたところで天下のNHKには蜂の一刺しにもならず、当然いまだ報道分野の政府広報ぶりは全く改められず、この状況で支払ってしまうのは悔しいのだけれど、いつ集金に来ても払える状態を作っておきたい意地もあり、ついに妥協するに至った。今後また一から不払いを始めるかどうかは未定。

 

調べてみたら、『ねこねこ55』は、なんと8種類あるという。そしてこのサイトには、「2018年11月に新作が2作公開される」とあるので、全部で10作になる?なのに私は3種類くらいしか目にしていない!悔しい!

www.trivia3.com

 

 

「平井さんとネコ」。これも、なんともカワイイ!

 

ご近所のチカラ

昨日は、まためまいで一日寝ていた。夕方、老人会の一人から、入院中のメンバーが亡くなったとLINEが来た。文字入力をすると吐き気がしてしまい、音声データで返信した。

 

しばらくして玄関チャイムが鳴ったが、共益費を持ってきた人かと思い、今はとてもお金を数えたりできないと居留守を決め込んだ。

 

夜になってまたチャイムが鳴った。申し訳ないがまた無視すると、スマホが鳴って「〇〇(LINEをくれた方)です。具合悪くて大変だろうけど、ちょっと玄関まで出てくれますか」とのこと。あちこちつかまりながら、ガウンを着て髪をとかしマスクをして玄関に出た。

 

経口補水液と栄養ドリンクを持って来てくださった。明日もし病院に行くなどのことがあれば、車を出しますとも言ってくださる。なんとありがたいこと。

 

吐くのが怖くて水も飲めずにいたが、経口補水液は体が受け付けてくれた。そのあと徐々にめまいも落ち着き、夜中、日付が変わったころから寝ているのが少々苦痛になった。これは回復した証拠だ。そしてなんとか今朝を迎えた。

 

今週は先日足を骨折した方が見守り当番に当たっていて、私が代わるつもりでいたので、なんとか今日はそれもできそうな程度に回復してほっとする。その方の家に「私が代わりに出るから、安心して足を休めてね」と言いに行くと、ゆっくりなら歩けるし大丈夫とのことだったが、私の申し出をとても喜んでくれた。

 

こうして高齢化した団地の住人は、互いを思い合い助け合って暮らしている。

 

 

 

まだ長いこと文字を見続けていられないので、皆様のブログの訪問は少しずつさせていただきます。

 

 

8日で第二日曜日

自治会の一斉清掃の日。朝8時からお掃除。共益費の集金日でもあるので、掃除終了後から、ぞくぞくと組長さんが集まったお金を持って来てチャイムを鳴らす(でも遅い組は期限の20日を過ぎても持って来ない)。

 

それに対応しつつ、9時半からは校区の老人会の会長の集まり。近くのレストラン(昨日ランチ会をしたお店)でお茶を飲みながら。

 

午後は我が老人会の今年最初の例会。コロナであまり食べ物の企画ができないこともあって予算に余裕があるので、今回は少々豪華な景品でビンゴ大会。楽しんでもらえただろうか。市の補助金がもらえる人数を割りそうになっているので、新しい会員に入ってもらいたい。

 

こんな感じで、今年2回目の日曜日は慌ただしく過ぎた。地域の小学校では今日「二十歳の集い」が行われたようだ。成人の日は明日だけれど・・・と書こうと思って、いやもう「成人」の日ではないなと気づき、何という祝日か調べたら、内閣府のホームページでは2023年の国民の祝日として、1月9日「成人の日」と掲載されていた。いいのだろうか、これで。

国民の祝日について - 内閣府

 

まあ、私は50年ほど昔、実際に出席してみてその空疎さを実感して以来、成人式不要論者なので、どうでもいいのだけれど。

 

 

二十歳を迎えたモコさんだそうです。(sippoさんのサイトから)