あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

NHKスペシャル『飽食の悪夢』を見て

可食部に限って言えば、我が家の食品廃棄はゼロであると言えると思う。作りすぎたり傷ませたりして捨てることはない。キャベツの外葉やブロッコリーの芯も、可能な限り食べるようにしている。

 

でも、日本全体で廃棄される食品は年間1700万トン、しかもまだ食べられるのに捨てられているものが600万トンもあり、数億の飢えている人を救えるという。

 

そんな、今はまだ食料を安易に廃棄している日本だが、NHKスペシャルの『2030 未来への分岐点 (2) 飽食の悪夢~水・食料クライシス~』はぞっとするような内容だった。2030年の渋谷の再現映像では、ごく一部の富裕層は高級店で豪華な食事をしているが、通りには満足に食料が手に入らない庶民があふれていた。

 

たった10年、いやすでに9年と10か月余りになっているが、この間をどのように生きるかにかかっている。自分に関係ない国のことでもなければ、自分に関係ない未来の話でもない。今生きている人の大半は、まだ生きている時代のことだ。

 

現在の穀物生産量なら、地球上の人類を養うのに十分すぎるほどの量があるはずなのだけれど、先進国の人々が肉食をするため、穀物のかなりの量は家畜の飼料に回ってしまう。そして一人分の牛や豚を育てるのには何人分もの穀物を必要とするので、結果として食料は不足し、貧しい国の人々が飢えから解放されずにいる。

 

番組では、輸入食料が高騰し、ごく普通の食品も庶民には手の届かない値段になってしまっていた。食料自給率の極端に低い日本では、いかにも起こりそうなことである。

 

繊細な味覚を持たず美食家ではないので、我が家はそもそもすでに粗食で、動物性たんぱく質の摂取も多くない。食生活を改善しようにも、さほど改善の余地もないのだけれど、2030年までもう残り時間は少ない。自分にできることを考え続けていかなくては。

 

しかし、私が減らすことのできるものと言ったら、甘いもの、だけか・・・。

 

 

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今日のお昼。ご近所さんにいただいた五平餅(甘い特製味噌が美味しい!)と、やはりご近所さんにいただいたキャベツをたっぷりレンチンして塩昆布と和えたもの。いわしの缶詰、みそ汁。