あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

デカいデカいと・・・

録画しておいた『ブラタモリ』を観た。今回は「八王子はなぜデカい?」だそうだ。

 

なぜ「デカい」なのか。そして今回はまた皮肉にも、案内役が女性の方だった。なのに、その方もいちいち「デカいんです」「デカいんです」と「デカい」を連発なさる。おそらくこの方自身の言葉づかいではなく、台本にそうあるのだろう。

 

昔「大きいことはいいことだ!」というコマーシャルがはやったことがあったが、あのCМは男性(作曲家の山本直純氏だった)だけれど「大きい」だった。当時は今のようにテレビから「デカい」なんて言葉はそうそう聞こえてこなかったように思うが、今はうら若き女性(なんて言うとセクハラになるのだろうか)でもこの言葉を臆面もなく使う。

 

上品ぶりたいからか、多くの人が、使い慣れない敬語を使って、間違ったり過剰になったり気持ち悪いほどの敬語もどきの氾濫になっている一方で、こうした男言葉でもかつては特殊な界隈の人たちしか使わなかったような言葉が横行する不思議。

 

案内役の女性が何度も発する「デカい」が気の毒で聞くに堪えず、思わずテレビを切ってしまった。前アナウンサーの「銀座じゃん!」でも感じたが、NHKのスタッフは親近感とか面白さとかを勘違いしていないだろうか。

 

・・・などと感じてしまうのは、私が年をとったせいなのだろうか。