あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

沸騰化の時代

まだ終わってはいないけれど、今年の7月はおそらく2019年を抜いて、史上最も暑い月になるだろうと言われている。国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、「地球は沸騰化の時代に入った」と言ったそうである。

 

あっつーーー!  (ASCII.jpさんのサイトより)

 

 

私が神奈川で新婚時代を過ごした頃、夏のニュースと言うと「熱帯夜が〇日続き記録を更新しました」などとよく言っていたものだったが、近頃ではもう熱帯夜など当たり前すぎてニュースにもならないのか、耳にすることもなくなってしまった。

 

データを調べてみると、やはりそれは明らかだった。

気象庁 | ヒートアイランド現象

 

上記のサイトから参考までに東京のグラフを。

こうして改めてグラフで見ると、怖ろしいようだ。

 

熱帯夜のニュースは聞かなくなったが、特に気温の上がりそうな日は「できるだけ外出は控えるように」というアナウンスを耳にするようになった。地域の小学校でも、気温が31度以上の日は、プールや運動場での体育活動は中止とのことだった。

 

勤めていた頃は、せめて外に出てからしばらくは体が冷えているようにと、朝から強めに冷房を入れたりしていたが、365連休の今は、月に何回か入っている予定の日以外は家で楽な格好をしてのんびりしていられ、実にありがたい。

 

久しぶりにパソコンの中の「言葉の記録」のファイルを見ていたら、ネイティブアメリカンナバホ族の「自然は祖先から譲り受けたものではなく、子孫から借りているのです」という言葉が目に入った。

 

一昨日来考えてきた政治や社会の状況もさることながら、この「沸騰」する地球という状況も、どうしたらいいのかと途方に暮れてしまう。子孫から借りている、今のところ広大な宇宙に唯一でかけがえのない大切なこの豊かな星をこんなにしてしまった・・・。

 

風力とか太陽光とか、再生可能エネルギーも非常に問題は多そうで、どのエネルギーを選べば地球にやさしい(いや、本当は地球はちっとも困らない、人類が困るだけなのだが)などという問題ではなく、とにかくなるべくエネルギーを使わない、便利さに頼らない暮らしをしなければいけないのだと思う。

 

グレタさんのいらだちも無理もない気がする。どの国も為政者たちはこの危機感のないおじ様やお爺様が多くて、天国まで持って行けるわけでもないお金の計算にしか興味がなさそうなのだから。