あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

声を上げるのは無力じゃない

中部電力が愛知県の新城市及び北設楽郡設楽町に建設を計画していた風力発電の、計画検討を取りやめる決定をしたというニュースがあった。

 

www.chuden.co.jp

 

中電の発表によれば理由は「事業実施想定区域での風況観測の結果等をもとに、詳細検討した結果、十分な事業性を確保することが困難である」との判断に至ったということで、要するに期待したほど風が強くなかったということらしいが、地元の反対運動や署名活動(私もどこかでこの署名用紙と出合い、署名した)がかなり盛り上がり、それが影響したのではないかと言われている。

 

実際のところどうなのかは分からないが、それでも、こうした事業がいったん動き出すとなかなか止まらないこの国で、取りやめになったという事実は非常に価値があると思う。

 

すでに中止した場合の違約金の金額は跳ね上がる時期になってしまっているが、大阪万博リニア新幹線など、勇気ある撤退をするほうが価値があるのではと思われる計画は多い。

 

この風力発電施設の場合は事業主体が中部電力という民間企業なので、十分な収益が見込めなければ中止という選択肢をとったのかも知れない。国や自治体の計画は、どんなに赤字になろうと責任者たちは追及を受けず、儲けや賄賂だけ懐に入れてさっさと逃げてしまえるので、どんな無謀で無駄な計画も止まらないのだろう。

 

Xに「官房機密費を選挙に使った安倍元首相は犯罪者なのだから、国葬などとんでもないことだった、その費用を国民に返還せよ」という意見が流れていたが、本当にそうだと思う。全て過ぎてしまえば忘れられる許されてしまうと高を括っている政治家たちに、いいかげん一泡吹かせてやりたいものだ。まずは国葬東京五輪あたり。

 

今日も日本語教室でペルー出身の学習者が、ペルーなら1年働けば誰でも当たり前に1か月休めると言っていた。それも皆それぞれの都合でバラバラに休みを取るから、日本のゴールデンウイークや盆正月のような混雑もないと(その代わり日本のような全国一斉の休日は少ない)。

 

30年前に日本語教室をしていた時も、同じことをブラジルの人たちから聞いた。30年たっても、こんな当然と思われることが何も変わっていないこの国。みんなもっと怒っていいのではないかと思う。それともやっぱりあくせく働く方が好みに合っているという人が多いのだろうか。

 

 

だんこ抗議するニャッ!  (まいどなニュースさんのサイトより)