あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

市の老人クラブ女性部会に出席して思うこと

私の住む市内には、町内などを単位にした老人会があって、小学校区をもとにしたまとまりがあり、次に中学校ブロックがあって(どちらも実際の学校数より少ないが)、それを市の長寿介護課が取りまとめている。

 

またその中に女性部会があって、今までは中心的な行事として、各家庭から一品寄付で集めた品物を販売するチャリティーバザーを行っていた。それが昨年からコロナの影響で開催できなくなり、今年は春から、今年度の開催のみならず、今後継続するかどうかが大きな議題になっている。

 

春の初回の会議で今年度は中止と決めたのだけれど、今日の会議では今後について話し合った。事前に郵送で小学校区ごとにいる女性部長に対しアンケートも実施されていて、29件の回答のうち「続ける」が4件で「廃止して別の事業を行う」が24件だった。

 

余談になるが、このアンケート結果が、送付数42に対し回答数29となっていて、回答数の低さに私は少々驚いた。いちおう、いくつかの校区の老人会を代表して女性部長を引き受けた人たちである。返信用封筒の同封はなかったが、確かファックスでも回答可能だった。

 

今日の会議で、各ブロックごとに話し合った結果をブロック長が発表し、そのあと出席者個人の意見も聞いた。9ブロック中「継続」は1つ。個人の意見の方は、継続が3人で廃止が32人だった。これを女性部会の意見として総会に諮り、最終的な決定が下る。

 

このあと、もし今後バザーを廃止した場合に代わりに行う事業について話し合った。フードバンクに協力するとか、施設や小学校に雑巾を寄付するとか、善意銀行に現金で寄付するとかの案があり、私のブロックでは結局現金が一番役に立つのではないかということでまとまった。

 

ブロック長が回り持ちということで、私は今年当たってしまっているので、ブロックとしての意見を発表した後、個人的な意見だけれどとして、言わせてもらった。

 

そもそも女性部というのは、おそらくチャリティーバザーが始まったときに、これは女性の得意分野だということで、女性部(当時は婦人部)ができたのではないか。そのチャリティーバザーが役割を終えた(虚礼廃止の世相やカタログギフトで、家庭の不要な引き出物の類が激減した)いま、女性部も無理に事業を探してまで続けなくても、解散して良いのではないか。とりたてて女性部を作らなくても、老人クラブの役員やイベントの実行委員の半数が女性になって、全体の活動が活発になればいいことではないかという内容だ。

 

役所が絡んでいることだし、長年この形態でやってきているのだから、とてもすぐには変わらないだろう。手元の老人クラブ会長名簿を見ると、所属する182の老人会のうち、女性が会長なのは13にすぎない。44人の理事のうち、女性は2人だ。けれども、どのクラブも実際の会員は圧倒的に女性のほうが多いはず。

 

こういうところまで、当たり前に女性が半分を占めるようになるのはいつのことだろう。

 

 

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何年か前の我が自治会の老人会の様子。